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もう20日

時間経つの早いな……。
ひっそり「白」増えました。

書き終わったあとのモノっていうのは、大抵読み直したくありません。誤字脱字のチェックなどを含めて読み直しは必須ではあるんですが、どうせ書いたばっかりのものの誤字脱字誤表現など自分で見つけられるわけがないんです。少々間違ってても自己補完してしまいます。マトモに校正できるようになるのは、最低でも1〜2日あけてからですね。
そしてそれ以上経つと、今度はまた別の意味で読み直したくなくなります。特に、半年前のモノとかもう鬼門。なんでかというと、全部書き直したくなるんですよ。うっかりすると筋からして変えたくなります。まあ、自分だけで書いてるものならそれもOKなんですが(時間は無駄だけどね)、すでに仕事として出しちゃったものはどーしよーもないんですよねえ(笑)。
そういう場合、こうやって自分を納得させるのです。「いちばん最初に考えたものが、たいていいちばんデキがいい」と。
実際は100%そういうわけでもないのですが(笑)(というか、最初に考えたとおりにできてないから後悔するんだ……)。

一度でいいから、世に出した後にも「直したいところなんてどこにもない自信作です」って胸張って言えるもの、作ってみたいですね……。
まあ、そんな日々ではあるのですが。
そんな自分的には心残りだらけの作品でも「好き」とか「気に入った」とか仰ってくださる方には、ほんと感謝なのであります。この上なく励みになるのです。あとで「あああ、こうすればよかった」と思わなくなることはないにしても、せめて好きと言ってくださる方には楽しんでほしいじゃないですか。また楽しんでいただけるものを作りたい、と思うわけです。
まあ、じつはそういった言葉を聞くことは少ないんですがね(笑)。だからこそ、たまにいただける言葉がより嬉しいのかもしれません。

そして全然関係ないですが、明日ラグフェス行ってます。

基礎体温:36.90度(20)
日々徒然 | comments (1) | -

惑星異聞【白】 2-6

「……おい」
「一応、これをどうぞ。シヴァさんにとっては、あってもなくても同じような気もしますけど」
 大体の構造なら、建物そのものを見ればわかる。少なくともホテルのパンフレットに載っているような館内案内図なら見るまでもない。シヴァにとっては、そうだった。
 だが、今見せられているこれは違う。かなり大きな紙に描き込まれているその内容は予想以上に細かい。
 公開されている見取り図に、配線状況やセキュリティに関するデータなどあるはずがない。それなのに目の前にあるそれには、本来であれば決して公にはされないようなデータがきっちりと描き込まれていた。
「同じじゃねぇよ。コレ、どこで手に入れた?」
「秘密です」
 それは、新聞やパンフレットと同等のものではない。室内に置かれた非常用案内図などとは比べものにならないほど、重要なものだ。
 それなのに、そんなものをどこからともなく調達してきたリーンは、にこにこと曇りのない笑顔を見せている。
「……このクソガキ」
「はい?」
「なんでもねぇよ、それよこせ!」
 この出会ったばかりの少年を殴りつけたい衝動を抑えるのに、シヴァはめったにしない努力をする羽目になった。
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