惑星異聞【白】 2-2

 理由がわからない。これまた、面倒なことこの上ない事態だった。自然とシヴァの眉が寄っていく。
 理由がわかるのであれば、最悪少々荒っぽい手段を使ってでもその理由そのものを根絶することができる。正確にはシヴァには荒っぽい手段しか思いつかないからなのだが、とにかく理由さえ判明しているならどんな事柄でも対処しやすくなるのは確かだ。
 だが理由がわからないとなると、まず予測がつかない。どんな手を使ってくるのか、どんな時を狙ってくるのか。こちらから攻めに出るどころか、情報が少なすぎてシヴァには防衛するための方向性すら見えてこなかった。
 ……元々、防衛にはまったく向いていないのだ。
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