[074]合法ドラッグ
【名称未設定】
「ずるいと思うんだよね」
古い肘掛け椅子の脇からふいに聞こえてきたその発言は、かなりの勢いで唐突だった。
いわゆる場の雰囲気なんてものは、かけらも考慮されていない。そのわりに声色は不満そうというわけでもなく、奇妙なまでに淡々として聞こえた。
肘掛け椅子にもたれていたプリーストは、酒の入ったグラスを手にしたまま声がしたほうを見下ろす。微妙な違和感を感じ取ったからだ。
めったに表へ出すことがないだけで、視線の先にいる銀髪のウィザードが負けず嫌いであることはプリーストもよく知っていた。だが少し前までの己の言動を振り返ってみても、該当するような事柄は見あたらない。
そもそも、自分から不満を表明するという行為自体が、めずらしいといえばめずらしかった。
もしかしたら、明日は嵐になるかもしれない。
そんなことを思いながら高い位置で結った紫色の髪を揺らして、プリーストは口を開く。
「なにがだ」
「体格差」
速攻で返ってきた答えは、唐突さに負けないくらい突拍子もない。プリーストが唖然としていることに気づいているのかいないのか、ウィザードは明後日の方向を向いたまま言葉を続けた。
「なんでむやみやたらと無駄に育ってるワケ? でっかいから太くなくても重いし、体力も腕力も耐久力もさほど変わんないくせに僕のこと軽々と担ぐし、むかつく」
かなりの勢いで言いがかりに等しい。プリーストがあまり鍛えていないにしろかなりの長身をほこっているのは、決して本人の意思ではない。どちらかといえば不可抗力だ。
「そう言われてもな……おまえもやってみるか?」
そして言いがかりですら嬉しく感じてしまうのは、今に始まったことでもない。
「できるわけないじゃん」
機嫌良くプリーストが問いかければ間髪おかずに、こちらは機嫌のよくなさそうなウィザードの声が聞こえてきた。
平均身長を軽く越すプリーストとは反対に、ウィザードはかなり背が低い。その差は平気で頭一つ分以上ある。
まるで大人と子供のような体格差だけではない。支援を得意とするプリーストの腕力もたかがしれているが、知力に特化しているウィザードの非力さは軽くそれを下回る。担ぐなどもってのほか、引きずるのがせいぜいだろう。
もちろん、そんなことは承知の上だ。出来るわけがない。物理的に不可能であるとわかっているからこそ、ふてくされているウィザードを眺めてプリーストは楽しそうに笑う。
「そうか、残念だな。おまえが相手なら平気だと思ったんだが」
「なにが平気なんだよ」
「身体の自由が利かない状態は好きじゃない」
床に座り込んだまま椅子を背もたれにしていたウィザードが、そこでようやくプリーストのほうを見上げた。
そんなことを気にするなんて、と意外に思ったのかもしれない。もしくは自分は平気で人を抱き枕にするくせに、と呆れたのかもしれない。そのまましばらくじっとプリーストの顔を眺めていたウィザードだったが、なにかを思いついたようだった。
「よいしょ」
にこりと可愛らしい笑顔を見せると、頬杖をついて椅子の肘置きを占領する。
「…………」
追い出されたプリーストの右腕は、行き場がなくなる。結局は自然と、ウィザードの頭の上へと落ち着いた。
自分が追い出した腕に肘置き代わりにされたウィザードは、それを気にしている風もない。重いのか少しだけ目を細めたものの、払いのけようとはしなかった。
「自由、ねぇ。それ、担ぐとか抱き上げるとかだけに限らないよね?」
「そうだな」
「担ぐのも抱き上げるのもどう考えても無理だけど、そうだなあ。押し倒す、だとどう?」
ありえないことを言われて、一瞬とはいえプリーストの思考が停止する。
正確にいえば、ありえないことではない。
だがそれをウィザードが口にしたとなると、事情が変わる。そういった方面への興味と執着が極度に薄いこの相手からそんな台詞が飛び出してくるとは、さすがのプリーストも予想だにしていなかった。
それでも。
驚愕を通り越してしまえばそれは十分に魅力的で───なおかつ、こみ上げてくる笑いの発作を抑えられない程度にはおかしい。
だから。
つい、こんな言葉が口をついて出た。
「あっはっは、いいんじゃないか? やれるのならやってみろ。相手がおまえなら、甘んじて受けてやる」
いろいろな意味で、できるはずがなかった。
プリーストはウィザードのことをよく知っている。物理的だけではなく精神的にも、ウィザードはそれを成し遂げられる要素を持っていない。
「それ、絶対できるわけないと思ってるよね」
ウィザードもそれはわかっているのだろう。大笑いされて決して機嫌はよくないだろうに、なぜか笑顔のまま、こう聞いてくる。
「当たり前だ」
「ふーん、そう」
それは、気のなさそうな返事に聞こえた。
音もなく、ウィザードが立ち上がる。つられて視線を上げたプリーストの目に映ったものは───極上の、なにかを企んでるとしか思えない笑顔。
もしかしたら、気がつかないうちに大きな墓穴を掘ったのかもしれない。
プリーストがそれに思い当たった時には、すでに遅かった。決して頑丈な造りとはいえない部屋の中に、自然のものとは思えない冷気が満ちている。
「凍てつく氷の息吹よ、我が示し彼の者の動きを封じよ、フロストダイバー!」
すでに耳慣れた呪文が完成すると同時に、視界が冷たい色に染まった。
視界だけではない。冷たすぎて痛みすら感じる冷気に全身が包まれ、身動きすらできない。いわゆる、氷漬けにされている状態だ。
酒が入って気分が良くなっているときに、うかつなことを言うものではない。心も身体も弛みきっていて、呪文の詠唱を邪魔することすらできないということを今さらのように知る。
「天空を制す聖なる神よ、我が手の示すままに大いなる怒りの雷を降らせよ、ユピテルサンダー」
そして次の瞬間、痺れをもたらす強烈な痛みが全身を貫いていく。
叩きつけられるいくつもの雷光に包まれたまま、プリーストは凄まじい勢いで吹き飛ばされた。
「あ、気がついた」
意識を取り戻したプリーストが最初に見たものは、満足そうなウィザードの笑顔だった。
その向こうには天井がある。どうやら板張りの床の上に、仰向けに倒れているらしい。
「どう? できたよ」
瀕死状態というやつなのだろう。身体が、ずしりと重い。痛覚が麻痺しているのかさして痛みは感じないものの、指一本動かせそうになかった。
かろうじて視線だけを動かせば、仰向けになった自分の腹を座布団にして、ウィザードがちょこんと座り込んでいるのが見える。
……言いたいことはいくらでもあるが、確かにこれも一応は『押し倒した』の範疇に入るのだろう。
心の中で、プリーストはそう思う。
「……スキルを使うとは、な……」
必死で絞り出した声は、情けないまでにかすれていた。
「使っちゃダメ、なんて言われてないもん」
聞こえにくいのか、ウィザードが腹の上に乗ったまま上体を傾けてくる。痛みよりも、息苦しい。
「かわいそーに、このまんまじゃ身動きもできないよね。だいぶ前に瀕死になっても絶対おとなしくなんかしてないとか言ってたの、どこの誰だっけ」
朦朧とした意識と視界の中、ウィザードの声だけがなぜかはっきりと聞こえていた。
どうしようもない脱力感を覚えて、プリーストはぐったりと目を閉じる。いっそこのままもう一度、意識を手放したほうが幸せになれるのかもしれない。
プリーストが自分自身へとそう問いかけたとき、唇に柔らかいものが触れた。
「…………?」
死にかけた感覚に、生気が吹き込まれる。
柔らかく温かいものが、プリーストの唇と舌をゆっくりとなぞっていく。紗を隔てたまま触れられたかのような、そんなあいまいな感覚がプリーストの意識を一瞬だけ攫った。
だが、その温かさはすぐに離れていってしまう。あやふやな意識のまま、それでも物足りなさを感じたプリーストを次いで襲ったのは、強烈な苦みだった。
この味には、覚えがある。
死者をも蘇らせるといわれる、イグドラシルの葉。
「…………っつ」
途絶えかけていた痛覚が、一瞬のうちに戻った。
重さと冷たさしか感じなかった全身に、焼けつくような熱さが走る。
「我が手に癒しの光を……ヒール」
身体が跳ねるかのような痛みを和らげたのは、耳のすぐ側から聞こえた声。今度こそしっかりと意識を保って目を開ければ、至近距離にウィザードの顔があった。
自らの手で瀕死の状態に叩き落とした相手に、口移しでイグドラシルの葉を与えるというかなり矛盾したことをやらかした人物は、にこにこと楽しそうに笑っている。
衝動で、プリーストは目の前にある身体を抱きしめた。
……抵抗はない。
腹の上に乗ったままになっていた小柄な身体を引き倒しても、その上に覆い被さっても、ウィザードは面白そうな表情で見上げてくるだけだ。
「イグ葉を使えば結局こうなるのは、わかっていたんじゃないのか」
プリーストにも、己の性格をある程度は把握されている自覚がある。プリーストが身動きできるようになればあのままおとなしくしているはずがないということくらい、ウィザードは身を持って知っているはずだった。
床へと散らばった銀の髪を手ですくって、プリーストが問いかける。返ってきた答えは、無造作な一言。
「もう満足したから、いい」
何を考えているのか、ウィザードの両腕がプリーストの首へと回される。
そして小さく、笑った。
【CAST-074】
プリースト(♂)
ウィザード(♂)
とあるほもカップルの日常inラグナロクオンライン。
って、日常なのかコレが。サバイバルだな。
ふくさんのRO本のオマケとして作った無料配布本の中身でした。あっちでは名前アリでしたが、こっちではあえて名前カット。
「ずるいと思うんだよね」
古い肘掛け椅子の脇からふいに聞こえてきたその発言は、かなりの勢いで唐突だった。
いわゆる場の雰囲気なんてものは、かけらも考慮されていない。そのわりに声色は不満そうというわけでもなく、奇妙なまでに淡々として聞こえた。
肘掛け椅子にもたれていたプリーストは、酒の入ったグラスを手にしたまま声がしたほうを見下ろす。微妙な違和感を感じ取ったからだ。
めったに表へ出すことがないだけで、視線の先にいる銀髪のウィザードが負けず嫌いであることはプリーストもよく知っていた。だが少し前までの己の言動を振り返ってみても、該当するような事柄は見あたらない。
そもそも、自分から不満を表明するという行為自体が、めずらしいといえばめずらしかった。
もしかしたら、明日は嵐になるかもしれない。
そんなことを思いながら高い位置で結った紫色の髪を揺らして、プリーストは口を開く。
「なにがだ」
「体格差」
速攻で返ってきた答えは、唐突さに負けないくらい突拍子もない。プリーストが唖然としていることに気づいているのかいないのか、ウィザードは明後日の方向を向いたまま言葉を続けた。
「なんでむやみやたらと無駄に育ってるワケ? でっかいから太くなくても重いし、体力も腕力も耐久力もさほど変わんないくせに僕のこと軽々と担ぐし、むかつく」
かなりの勢いで言いがかりに等しい。プリーストがあまり鍛えていないにしろかなりの長身をほこっているのは、決して本人の意思ではない。どちらかといえば不可抗力だ。
「そう言われてもな……おまえもやってみるか?」
そして言いがかりですら嬉しく感じてしまうのは、今に始まったことでもない。
「できるわけないじゃん」
機嫌良くプリーストが問いかければ間髪おかずに、こちらは機嫌のよくなさそうなウィザードの声が聞こえてきた。
平均身長を軽く越すプリーストとは反対に、ウィザードはかなり背が低い。その差は平気で頭一つ分以上ある。
まるで大人と子供のような体格差だけではない。支援を得意とするプリーストの腕力もたかがしれているが、知力に特化しているウィザードの非力さは軽くそれを下回る。担ぐなどもってのほか、引きずるのがせいぜいだろう。
もちろん、そんなことは承知の上だ。出来るわけがない。物理的に不可能であるとわかっているからこそ、ふてくされているウィザードを眺めてプリーストは楽しそうに笑う。
「そうか、残念だな。おまえが相手なら平気だと思ったんだが」
「なにが平気なんだよ」
「身体の自由が利かない状態は好きじゃない」
床に座り込んだまま椅子を背もたれにしていたウィザードが、そこでようやくプリーストのほうを見上げた。
そんなことを気にするなんて、と意外に思ったのかもしれない。もしくは自分は平気で人を抱き枕にするくせに、と呆れたのかもしれない。そのまましばらくじっとプリーストの顔を眺めていたウィザードだったが、なにかを思いついたようだった。
「よいしょ」
にこりと可愛らしい笑顔を見せると、頬杖をついて椅子の肘置きを占領する。
「…………」
追い出されたプリーストの右腕は、行き場がなくなる。結局は自然と、ウィザードの頭の上へと落ち着いた。
自分が追い出した腕に肘置き代わりにされたウィザードは、それを気にしている風もない。重いのか少しだけ目を細めたものの、払いのけようとはしなかった。
「自由、ねぇ。それ、担ぐとか抱き上げるとかだけに限らないよね?」
「そうだな」
「担ぐのも抱き上げるのもどう考えても無理だけど、そうだなあ。押し倒す、だとどう?」
ありえないことを言われて、一瞬とはいえプリーストの思考が停止する。
正確にいえば、ありえないことではない。
だがそれをウィザードが口にしたとなると、事情が変わる。そういった方面への興味と執着が極度に薄いこの相手からそんな台詞が飛び出してくるとは、さすがのプリーストも予想だにしていなかった。
それでも。
驚愕を通り越してしまえばそれは十分に魅力的で───なおかつ、こみ上げてくる笑いの発作を抑えられない程度にはおかしい。
だから。
つい、こんな言葉が口をついて出た。
「あっはっは、いいんじゃないか? やれるのならやってみろ。相手がおまえなら、甘んじて受けてやる」
いろいろな意味で、できるはずがなかった。
プリーストはウィザードのことをよく知っている。物理的だけではなく精神的にも、ウィザードはそれを成し遂げられる要素を持っていない。
「それ、絶対できるわけないと思ってるよね」
ウィザードもそれはわかっているのだろう。大笑いされて決して機嫌はよくないだろうに、なぜか笑顔のまま、こう聞いてくる。
「当たり前だ」
「ふーん、そう」
それは、気のなさそうな返事に聞こえた。
音もなく、ウィザードが立ち上がる。つられて視線を上げたプリーストの目に映ったものは───極上の、なにかを企んでるとしか思えない笑顔。
もしかしたら、気がつかないうちに大きな墓穴を掘ったのかもしれない。
プリーストがそれに思い当たった時には、すでに遅かった。決して頑丈な造りとはいえない部屋の中に、自然のものとは思えない冷気が満ちている。
「凍てつく氷の息吹よ、我が示し彼の者の動きを封じよ、フロストダイバー!」
すでに耳慣れた呪文が完成すると同時に、視界が冷たい色に染まった。
視界だけではない。冷たすぎて痛みすら感じる冷気に全身が包まれ、身動きすらできない。いわゆる、氷漬けにされている状態だ。
酒が入って気分が良くなっているときに、うかつなことを言うものではない。心も身体も弛みきっていて、呪文の詠唱を邪魔することすらできないということを今さらのように知る。
「天空を制す聖なる神よ、我が手の示すままに大いなる怒りの雷を降らせよ、ユピテルサンダー」
そして次の瞬間、痺れをもたらす強烈な痛みが全身を貫いていく。
叩きつけられるいくつもの雷光に包まれたまま、プリーストは凄まじい勢いで吹き飛ばされた。
「あ、気がついた」
意識を取り戻したプリーストが最初に見たものは、満足そうなウィザードの笑顔だった。
その向こうには天井がある。どうやら板張りの床の上に、仰向けに倒れているらしい。
「どう? できたよ」
瀕死状態というやつなのだろう。身体が、ずしりと重い。痛覚が麻痺しているのかさして痛みは感じないものの、指一本動かせそうになかった。
かろうじて視線だけを動かせば、仰向けになった自分の腹を座布団にして、ウィザードがちょこんと座り込んでいるのが見える。
……言いたいことはいくらでもあるが、確かにこれも一応は『押し倒した』の範疇に入るのだろう。
心の中で、プリーストはそう思う。
「……スキルを使うとは、な……」
必死で絞り出した声は、情けないまでにかすれていた。
「使っちゃダメ、なんて言われてないもん」
聞こえにくいのか、ウィザードが腹の上に乗ったまま上体を傾けてくる。痛みよりも、息苦しい。
「かわいそーに、このまんまじゃ身動きもできないよね。だいぶ前に瀕死になっても絶対おとなしくなんかしてないとか言ってたの、どこの誰だっけ」
朦朧とした意識と視界の中、ウィザードの声だけがなぜかはっきりと聞こえていた。
どうしようもない脱力感を覚えて、プリーストはぐったりと目を閉じる。いっそこのままもう一度、意識を手放したほうが幸せになれるのかもしれない。
プリーストが自分自身へとそう問いかけたとき、唇に柔らかいものが触れた。
「…………?」
死にかけた感覚に、生気が吹き込まれる。
柔らかく温かいものが、プリーストの唇と舌をゆっくりとなぞっていく。紗を隔てたまま触れられたかのような、そんなあいまいな感覚がプリーストの意識を一瞬だけ攫った。
だが、その温かさはすぐに離れていってしまう。あやふやな意識のまま、それでも物足りなさを感じたプリーストを次いで襲ったのは、強烈な苦みだった。
この味には、覚えがある。
死者をも蘇らせるといわれる、イグドラシルの葉。
「…………っつ」
途絶えかけていた痛覚が、一瞬のうちに戻った。
重さと冷たさしか感じなかった全身に、焼けつくような熱さが走る。
「我が手に癒しの光を……ヒール」
身体が跳ねるかのような痛みを和らげたのは、耳のすぐ側から聞こえた声。今度こそしっかりと意識を保って目を開ければ、至近距離にウィザードの顔があった。
自らの手で瀕死の状態に叩き落とした相手に、口移しでイグドラシルの葉を与えるというかなり矛盾したことをやらかした人物は、にこにこと楽しそうに笑っている。
衝動で、プリーストは目の前にある身体を抱きしめた。
……抵抗はない。
腹の上に乗ったままになっていた小柄な身体を引き倒しても、その上に覆い被さっても、ウィザードは面白そうな表情で見上げてくるだけだ。
「イグ葉を使えば結局こうなるのは、わかっていたんじゃないのか」
プリーストにも、己の性格をある程度は把握されている自覚がある。プリーストが身動きできるようになればあのままおとなしくしているはずがないということくらい、ウィザードは身を持って知っているはずだった。
床へと散らばった銀の髪を手ですくって、プリーストが問いかける。返ってきた答えは、無造作な一言。
「もう満足したから、いい」
何を考えているのか、ウィザードの両腕がプリーストの首へと回される。
そして小さく、笑った。
【CAST-074】
プリースト(♂)
ウィザード(♂)
とあるほもカップルの日常inラグナロクオンライン。
って、日常なのかコレが。サバイバルだな。
ふくさんのRO本のオマケとして作った無料配布本の中身でした。あっちでは名前アリでしたが、こっちではあえて名前カット。
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