「ねェ、京一」
「ん？ 何、ひーちゃん」
「もうすぐ、お前の誕生日だけど、何か欲しいもんある？」
「ん〜…… ひーちゃんッ！」
バキッ
「ってェ〜。すぐ殴る〜ゥ」
「当たり前だ！ 俺は真面目に聞いてんのっ」
「俺だって真面目に答えてるぜッ」
「うぅ……（赤面）バカッ」
「（くぅ〜可愛いぜッ） ……じゃさ、俺ケーキ食いてェ」
「ケーキ？ ケーキくらい……」
「違うよ。ひーちゃんの手作りのバースディケーキが食いてェの」
「えェ！？ て、手作り！？ だって俺ケーキなんか作ったことないよッ？」
「いいや、手作りじゃなきゃダメッ！ 俺へのプレゼントだろ〜ォ？」
「うー。……わ、わかったよ。そ、その代わり上手くできなくても文句言うなよ？」
「俺がひーちゃんの作ったもんで何か文句言った事あるか？」
「な、ないけど……」
「俺はひーちゃんも、ひーちゃんが作るもんも残さず食べる事にしてるからなッ」
「〜〜〜〜（こ、コイツは、こっ恥ずかしい事を臆面もなく〜）」
「うお〜〜ッ！ すっげーェ！！」
「頑張って作ったんだからな、ちゃんと食べてくれよ」
「うん、美味いィ〜♪」
「（あーあー、子供みたいだなぁ）あ、ほらココクリーム付いてる」
「（じぃ〜）」
「な、何？どうしたの？」
ガバッ
「ちょっ、ちょっと京一！？ いきなりなんだよっ、ケーキは！？」
「ん？ ケーキってのは普通デザートだろ？ やっぱりコレはメインディッシュを食べてからでなきゃなッ」
「何ィ！？ ま、またいつものパター……んん〜〜っ！！」
というわけで、ケーキもひーちゃんも、京一においしく食べられてしまいましたとさ（爆）