「あ、もうこんな時間だ…」 エドガーは、自分の起きた時間を見てちょっと驚いた。 いつも、なにがあっても同じ時間起きている自分が、こんなに寝坊するなんて… しかし、昨夜のことを考えると… 「ま、しかたないかな…」 そしてエドガーは、勢いよく起きあがろうとする、が! 「いてっ!」 下半身からくる痛み…ああそうだ、ついついいつもの癖で… すると、その声でマッシュも目を覚ましたようだ。 「おはよう、兄貴…」 今までと同じように、声をかけるマッシュに 「えっ?」 思わず驚いてしまうエドガー、昨日は確か… 「あ、そうか…エディって呼ばないとね?」 そう言って、エドガーの頬に軽くキスをする。 「な、なにするんだっ!」 エドガーが、顔を真っ赤にして言うからマッシュは 「昨日は、ゆっくりできなかったから…」 そう言って、今度は唇に触れるだけのキスをする。 エドガーは、その言葉に含まれた意味に気づき、 「い、いまからするの?…」 するとマッシュは、言葉を返さずに態度で返してくる… 触れているだけの唇から、エドガーの口の中にマッシュの舌が侵入してくる… 「きのう、したばっかりでしょぉ?」 しかし、そんな反論も聞かずにマッシュは 「今までの分の、うめ合わせをしなくちゃ…」 そして、そのキスはさらに深く熱いものになっていく…
「…んぁっ…ぁ…ちょっ…まっ…ぁぁ…」 マッシュのキスはすごい…エドガーはそう思った。 昨日はこんな風に、ゆっくりとできなかったけれど、 今日は、まるで自分の理性を舌ごと絡め取るみたいにキスしてくる… マッシュだけ、こんなに巧いなんて…どっかで練習してたら、絶対に許さないっ! そう思いながらも、そんな考えごと舌を絡め取られてしまう… いつの間にかエドガーは、マッシュの首にしがみついて、されるがままになっていた。 そんな、エドガーを見てマッシュは、 「そんなにキスするのがイイ?」 マッシュが意地悪く聞いてくる、エドガーはなぜ、そんなことを訊いてくるのか? と、思ったが… 「エディは、キスするだけで、他に何もいらないのかなぁ?って思う。」 キスするだけで、すごく幸せそうな顔をするから…と、マッシュは言う。 そして、続けて 「もっとイイコトがあるの、知ってるでしょ?エディ…」 なんだか悪戯を企んでいるような笑いに、エドガーは何をする気だ?と思う。 するとマッシュは、エドガー自身のモノを丹念に愛撫しはじめる。 「やっ!…なっ…ちょっと…だめ…あぁっ…」 エドガーが、必死に抗おうとするが、そんな手も気にせずに愛撫を続ける。 最初は、軽く扱いてやるだけだったが、少しずつその手を早めてやる… 最初は、必死に快楽に耐えていた表情も、ゆるんできて気持ちよさそうにしている マッシュは、そんな表情を見て… 「もっと、イイことしてあげるよ…」 そう言って、マッシュは、エドガー自身を…自らの口に導いた… 「ん?んん?…ちょっ!マッシュなにをしてっ!…ぁ」 最初は、ちょっとした変化に気づかなかったエドガーも、 自分の目に飛び込んだ状況を見て、自分の感覚と視覚に直接訴えかける快楽に、 思わず零しそうになる… 唇で扱きあげ、てろてろと先端から舌を這わせる…丹念に、煽るように… そんな快楽に必死で耐えているエドガーを見て、マッシュは 「ガマンしなくて、いいよ…全部、飲んであげるから…」 ガマンしてるエディも、かわいいよ。なんて言われるとエドガーは困ってしまう。 マッシュは、さらにエドガーをせめたてる、口にそれを含み扱きあげる。 そろそろかな?と、頃合いを見計らい、先に歯を立てて吸い上げると… 「あっ!…ダメぇっ!…」 エドガーは甘い声をあげて、あっけなくマッシュの口の中で達してしまった… マッシュは、エドガーの放ったそれを飲み干すと… 「おいしかったよ…」なんて耳元でささやくから、 エドガーは耳のまわりを真っ赤にして、恥ずかしそうにマッシュの胸に顔を埋める。 そんなエドガーに、追い打ちをかけるように 「どうだった?…きもちよかった?…」なんて訊く… エドガーは、真っ赤になった顔を上げられない。
「今度は、一緒に気持ちよくなろう…」 マッシュは、エドガーの後ろを探りはじめる。 「昨日は、乱暴にしちゃってゴメンね?…」 マッシュが、甘えるように耳元でささやく…こうされるとエドガーは弱い… マッシュは、そこが傷になっていないか確認すると、少しずつ指を滑り込ませる… 「あっ、いたっ…も…ちょっと…やさし…」 エドガーが、痛そうな素振りを見せるから、マッシュは意識を他の所にやるために エドガーの綺麗な首筋に顔を埋める。エドガーのここが弱いのを知っているから… 「あ…そこっ…だめぇ…ヘン…なる…」 予想通り、甘い吐息をあげる…首筋に舌を這わせる。 「エディは、こうするのが好きなの?」 マッシュが優しく訊くと、エドガーはダメなの?と言うみたいな顔で見てくるから… 「俺も、エディが幸せそうな顔してくれるから、こうするのが好きだよ…」 自分たちだけの秘密みたいに言うと、エドガーは、あの天使みたいな笑顔をくれる。 そんなエドガーの首筋にたまらず、自分のものだというようにきつく肌を吸い上げて、くっきりと跡を付けると、エドガーは満足そうな顔をする。 「どうかしたの?」 マッシュが不思議そうに訊く、するとエドガーは… 「自分が、マッシュだけのものだって、証拠をくれた気がして…うれしい…」 そんな幸せそうに言うエドガーに、ちょっといたずらしたくて… 「エディは、俺がそばにいないとダメなんだ…」 また俺が、エディのそばからいなくなったらどうする?と聞いたら、 エドガーが、今までの笑顔から泣きそうな顔をしてしまったから、あわててマッシュは、 「ウソだよ…俺も、エディがそばにいないと生きていけないから…」 そう言って、もう一度キスしてあげる。エドガーは、もう一度満足そうにして マッシュに身体を預ける。 マッシュは、後ろへの愛撫を再開する。さっきよりも強めに、激しいものに変えていく。 エドガーは、滑り込んでくる指を思わず拒むように締め付けてしまう。 そんな刺激が、マッシュをさらに抑えられないくらいに煽る。 マッシュは、欲望に飲み込まれそうになりながらも、必死にそこをほぐし続ける。 エドガーは、指を動かすたびに甘い吐息をあげて、マッシュを煽り続けるから… もう自分を抑えられなくなって… 「エディ、もうガマンできないよ…」 もう、張り裂けそうなほどに高まったそれを、エドガーの窄まりに押し当てる… そしてマッシュは、いつものように 「…ひとつになりたい」 そう言って、激しく突き入れたい感情を抑えて優しくエドガーの中に入ってくる。 「…!」 何度しても、この瞬間は抵抗があるのだろう。 エドガーの窄まりは、マッシュのモノを、拒むように強く締め付けている。 そんな強い刺激が、マッシュに目眩がするような快感を与える。 マッシュ自身に、うごめき、まとわりついてくるようなエドガーの中の感覚がさらに、マッシュの理性を奪っていくようで、マッシュはこんな感覚がたまらない。 「ん…メチャクチャいいよ…締めつけてくる…」 こうして、ただ中に入っているだけで、欲望を零しそうになる。 声がうわずってしまうほどに、欲望がこみ上げてくる。 「う・・ごくよ?」 もう、声もまともに出ないほど、欲望がこみ上げてきて… また、いつものように、腰を激しく揺すってしまう… しかし、この快感は、繋がっているだけでうまれてるものではなくて… 好きな人と、繋がっているから、こんなに激しく貫いてしまうのだ… 自分の愛は、こんなに深いのだというように… 自分は、こんなにも熱く激しく愛しているというように… 熱く絡みついて、強く締めつける内部に、強く腰を突き入れて… 一緒に達する瞬間、互いの欲望に濡れた瞳を見つめあいながら、 まるで、お互いの愛の深さを競うように、深く甘いキスに酔いしれていた…
マッシュが起きると、隣ではまだ甘い寝息が、自分の頬にかかっていた。 本当に、綺麗な目…透けるようなスカイブルーの瞳… 本当に、綺麗な髪…それは、まるで砂漠の砂のように輝くハニーブロンド… 本当に、綺麗な心…どんなことをしても、自分だけを愛してくれる汚れのない心。 本当に、自分がこの人を、抱いてしまっていていいのだろうか? 「あ、おはよう…」 じっとエドガーを見つめていたら、目があってしまって… 顔を赤くするエドガーが、かわいくてかわいくて…思わず抱きしめてしまう。 そうすると、すぐに首に手を回してくれて…好きだよって言ってくれる。 表情は、顔を胸に埋めてしまっているから、見れないけれど… きっと、あの綺麗な笑顔で、言ってくれてるはず… この笑顔は、絶対に手放せない。 この笑顔は、誰にも渡さない。いや、絶対に渡せない!
世界でたった一人の…自分だけの、天使だから… |
あとがき 今回のは、あまあまを目指して書いたわけですが・・・ |