Column … Games for Ladies -8-


某サイトの某コーナー用に書いたコラム+そこでは書けなかった本音



■第8回■RPG特集

◆RPG特集・その3


 今回も引き続いてRPG特集だ。

 RPGにもいろいろあるが、最近はフィールドがポリゴンになっていたりしてなかなか一筋縄ではいかなくなっている。ポリゴンのフィールドのどこがややこしいって、まず迷子になりやすいということだろう。これは、『ゼノギアス』や『グランディア』のようなタイプのぐるぐるまわるフィールドの場合だ。
 反対に背景が綺麗に一枚絵で描かれているようなフィールドの場合、今度はマップによって縮尺から視点まで変わってしまうので今度は自分がどこにいるのか、NPCなどのキャラがどこにいるのか、描き込まれすぎていて出口がどこかわからなくなる、などといったことも起こる。これは、『ファイナルファンタジー7』や『スターオーシャンセカンドストーリー』の街のマップが例としてあげられる。「うわー、きれいー」と単純に感心するのは簡単なのだが、いざ街の中をうろうろしようとすると「あれ、ここの中ってどうやって入るの?」と悩んでしまうことも少なくない。
 別にそれが悪いと言っているわけではないのだが、こういったマップで頭を悩ますゲームばかりやっていると単純なマップが恋しくなるというものだ。ある意味単純なだけによけい迷子にはなりやすいのだろうが、少なくとも「わからなくて」見落とすことは少ない。

 まあ要するに、「たまにはお手軽なRPGやってみたいよね」ということが言いたいわけだ。ついでに、キャラが可愛ければなんとなく心もなごむ。
 というわけで、『魔導物語』SS版である。

 すでにむちゃくちゃ前すぎて記憶があいまいもいいところです(自爆)。ちなみにこれ、私よりも母親が真剣にやってました。

 ちなみにお手軽はお手軽でしたがそこはやはりRPG、レベル上げしなくてすむほどお手軽じゃなかったですけどね〜(笑)。



◆魔導物語


 ある日、アルルはかーくんと一緒に食べる特製カレーの材料を買いに街まで出かけました。そこでなんだかアンハッピーエンドなうえに続いている紙芝居に見入ったり、笛をなくしたパノッティの笛探しにつきあってあげたりすることになったりといろいろありましたが、ちゃんと材料を買って家に帰ってこれました。かーくんと一緒にカレーを食べて、今日はもうおやすみなさい……と思ったら、どこからか大きな音が。家も、大きく揺れました。思わず飛び起きたアルルですが、かーくんはなにごともなかったように熟睡しています。やっぱり、かーくんは大物です。
 次の日の朝に起きたアルルは、かーくんと一緒に街に行ってみました。街は、夕べの騒動の話でもちきりです。どうやら裏山にその原因があるらしいと知ったアルルは、そこへ行ってみることにしました。そして、そこでアルルが見たものは……正気を失い、襲いかかってきたモンスターたちだったのです。

 もともと『魔導物語』というのは3Dダンジョンが舞台のRPGで、1、2、3と3作が発売されていた。1は主人公であるアルル・ナジャの魔導幼稚園の卒園試験、2は成長したアルルがカーバンクルと出会うまで、3は2のラスボスだったサタンを追いかけているルルーとの女の戦い(?)だったような気がする。ちなみにMSX版の1とゲームギア版の1〜3をプレイしたことがあるが、相当昔の話なのであまりよく覚えていない。この3部作のほかにも、パソコンやメガドライブ(MCDだったかもしれない)でいくつか『魔導物語』が出ていたような気がする。
 おそらく『魔導物語』よりは、その魔導物語のキャラたちが登場するパズルゲーム『ぷよぷよ』のほうが有名だろう。『わくわくぷよぷよダンジョン』は、これはどこに分類すればいいのか少し悩むが。

 SS版『魔導物語』は、今まで発売された魔導物語のどれともまったく違うオリジナルのストーリー、システムになっている。というか古い『魔導物語』を掘り返してプレイしてみるよりは(ハードが古いものばかりなので、見つけるのも大変だ)、『ぷよぷよ』シリーズで遊んでみてから手をつけたほうがいいかもしれない。別に深い意味はなくて、単にぷよぷよでは対戦相手として登場するキャラクターが仲間になったり敵として登場したりするので面白い、というだけだ。
 なおストーリーは、カーバンクルと平和に仲良く暮らしていたアルルが裏山に起こったらしい異変を調査しにいくところからはじまる。そのままルルーや他の仲間たちを巻き込んで、旅に出ることになるわけだ。システムはコマンド選択式のRPGそのままなので、それこそマニュアルを読まなくてもはじめられるだろう。

 さてこのゲーム、とにかく簡単というかひっかかる場所が少ない。キャラクターは敵も味方も可愛くてとっつきやすいし、システムも単純なのでわかりやすい。フィールドは固定された俯瞰型なので、自分の場所がわからなくなってしまうようなこともない。ダンジョンも、マップがないと進めないようなだだっ広いものではなく手頃な大きさなので、比較的簡単だ。ダンジョン内の敵の出現率はけっこう高めだが、レベルが上がるとHPとMPが回復するのでさほど鬱陶しくもない。つまり何度も途中で引き返して、宿屋に駆け込む必要がないわけだ。あまりレベル上げをする必要もないが、装備を全部買い揃えていこうとすると少しは資金稼ぎが必要だろう。それでも、ちょっと本腰を入れてプレイすれば一週間もかからずにクリアしてしまえるだろう。
 なお1回クリアすると、そのデータを使ってもう一度最初からプレイすることができる。じつは一体どういう効果があるのかがまだよくわかっていないのだが、別に前回クリア時のデータを引き継げるわけではないようだ。もしかして貰える経験値が少し多いのかな、と思わないでもないが、実際のところはやっぱりもっと先に進めてみないとわからないようである。

 ちなみに私の個人的なお気に入りキャラは、言わなくてもバレているような気はするがシェゾである。たとえ性格がねじまがっていようが変態魔導師だろうが、とりあえず顔と格好はいい。ただ『ぷよぷよSUN』でも『わくわくぷよぷよダンジョン』でも彼は「むずかしい」モードの主人公だったので、どうにも手が出なくてくやしかったのだ(たぶん、こんなことで悔しがっていたのは私だけだろう)。『魔導物語』SS版の中でも良かったのは顔だけで、相変わらず性格も扱いも悪かった。でも、やっぱりシェゾは「性格が悪くて好き勝手傍若無人に振る舞っているようでいて、じつは貧乏クジばかりひいている」という状態こそが正しいと思ってしまうのだが、ファン失格だろうか。

▼当然といえば当然だが、最弱の敵はぷよぷよだ。弱いし経験値もそうたくさんはくれないがなかなか役に立つやつで、勝手に4匹くっついて自滅したり、勝手に喜んでアルルのHPを回復して去っていったりすることもある。自滅しようが回復しただけで消えてしまおうが経験値とお金はくれるので、ぷよアタックを喰らうよりはだいぶ嬉しい(このぷよアタック、けっこう痛いのだ)

▼基本パーティはアルルとルルーのふたりで、残りひとりは進行状況によって入れ替わることになる。その3人目のキャラによっては、たまに街でミニイベントが起こるのだ。たとえば最初の街であるリラクスにいる泣いている女の子だが、彼女はミノタウルスが仲間になっているときに話しかければイベントクリアになる

▼戦闘はコマンド選択式で、選んだコマンドによってキャラごとにアニメーションする。画面上にあるステータスウインドウのHPゲージ下にあるゲージは、SPをあらわす。SPとはいわゆる格闘ゲームでいう怒りゲージみたいなもので、コマンドを選択したりダメージを受けたり、反対に敵にダメージを与えた場合などに増えていくようになっている。どんなアクションでゲージが増えるかはキャラごとに決まっていて、アルルは選んだコマンドによってゲージが増えるタイプ、ルルーはくらったダメージによってゲージが増えるタイプ、シェゾは与えたダメージによってゲージが増えていくタイプだ。ちなみにSPゲージが満タンになると攻撃力は大幅にアップするし、SP技が使えるようになる

 じつは「わくわくぷよぷよダンジョン」、一回起動したっきりでマトモにやってません(自爆)。SS版を買ったのが敗因だったかな(汗)。
 MSXとかゲームギアの魔導物語は一応全部やってます。ただ、魔導3はクリアしてないかも……2はクリアしてなんか脱力した覚えが(笑)(サタン様がかーくんフェチだったとは……(笑))。
 そういえば、PC-98で「魔導物語S-R-A」とかゆ〜のありましたよね。タイトル、間違ってるくさいですけど(爆)。アルルとシェゾとルルーがそれぞれ主人公のシナリオが入ってるやつだったと思うんですが、当時私は98を持っていなかったのでプレイできなかったという悔しい思い出が……(にしても正式タイトルくらい覚えておこうよ自分)。



◆アルルとゆかいな仲間たち


■アルル・ナジャ
我らが主人公の魔導師。最初は「ファイヤー」と「アイスストーム」しか使えないが、どちらもMPを使わないので使いたい放題だ。好奇心旺盛で世話好きな女の子だが、今一つボケだかツッコミだかはわからない。騒動に巻き込まれやすいのか自分から首を突っ込んでいるのかは不明だが(もっともゲームの主人公たる者、騒動に好かれる体質でないと話が進まない)、今回も目玉の化け物「ヨグ」(集合体だと「ヨグス」)退治の旅に出ることになる。もしかして、単なる苦労性か?

■カーバンクル
『ぷよぷよ』では画面の真ん中で踊っているだけだったかーくんだが、この『魔導物語』でも大半は戦闘シーンのど真ん中で踊っているだけだったりする。たまに気が向くと攻撃してくれるのだが、これが悔しいことにどのキャラのどんな攻撃よりも強かったりするからちょっとだけわびしい。ただヨグの植えていった人を狂わす植物を破壊できるのはカーバンクルだけなので、もしかしたらこの子がいちばん働いているのかもしれない。

■ルルー
サタンにベタ惚れの格闘女王様。比較的最初のほうからパーティに加わって一緒に戦ってくれる。行く手を塞ぐ岩は砕いてくれるし攻撃力も高いし素早いし、とっても頼りがいのある姐御(多分)。ただ、高飛車でわがままなのは相変わらず。でも、やはりプロポーションはいいし顔は美人だと思う。とにかく強引だが、もし彼女がいなかったら話はまったく進まないんじゃないか、と思わないこともない。ちなみにルルーといえば、当然の如くミノタウルスがついてくる。単なるルルーフェチだが、攻撃力と打たれ強さはかなりのものだ

■シェゾ
顔はいいが性格はどこまでもねじくれている闇の魔導師。結構早いうちに仲間になってくれるが、じつはシェゾの身体に別人の魂が乗り移っている、という状態だったりする。なので、とてもシェゾとは思えないような常識的な行動を取るところが薄ら寒い。終盤になると、ちゃんと自分の意志でパーティに加わってくれる(しぶしぶだが)。ちなみに、じつは攻撃力、防御力ともにいちばん強いかもしれない。ただ攻撃手段のほとんどが闇属性なので、悪霊系の敵にはちょっと不利。物理属性の攻撃もあるが……その名も「おまえが欲しい」だったりする(まあ、確かに精神的ダメージはくらいそうだ)。

■サタン
毎度毎度騒動を巻き起こす張本人。今回も騒ぎの一端を担ってはいるようだが、別に好きこのんでヨグスを呼び出したわけではないようだ(途中で戦うことにはなるが)。でも、最後の最後でおいしいところを全部コイツに持っていかれたような気がしないでもない。関係ないが、サタンの部屋はカーバンクルグッズで埋め尽くされている。……カーバンクルフェチ?

■勇者ラグナス
オープニングでプレイすることになる紙芝居の中に出てくる英雄。いきなり異次元に飛ばされたあげく、アルルたちの世界に(魂だけ)漂着することになる可哀想な勇者様だ。しかも乗り移れる相手がシェゾしかいない、というところがまた哀れを誘う。余談だが、本体はなかなかいい男だと思ったのはわたしだけだろうか。

■その他の仲間
左から順にドラコケンタウロス、ウィッチ、スケトウダラ、ハーピー、行商人のももも。ドラコとウィッチは、どちらかしか仲間にすることができない(というより、どちらかしか助けられない)。なお金のないときにあらわれ、金が溜まるとどこかに消えてしまうのが行商人のもももだ。お願いだからどこかに定着していてくれ

「その他の仲間」のところには本来画像が入っていたんですが、ここでは画像は使えないので想像してください(ぉぃ)。

 とりあえず萌えキャラはシェゾなんですが、カップリングにするならサタン様×シェゾかなあ(まじか)。勇者ラグナスも本体美形なので、乗り移った縁ということでシェゾ×ラグナスとかもいいですね(本気ですか)。というか、今のところさすがにぷよぷよやおい本というのは見たことないですね〜。ぷよぷよ本なら発見したことあるんですが……(仕事でだったけど)。あと、グッズはたくさんありますな(笑)。


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