Column … Games for Ladies -8-


某サイトの某コーナー用に書いたコラム+そこでは書けなかった本音



■第8回■RPG特集

◆RPG特集・その2


 前回に引き続き、RPG特集だ。

 とても個人的な話になるが、私が好きなのは「寝っ転がっていてもプレイできるゲーム」である。
 寝っ転がったままではプレイできないようなアクション性の高いゲームが嫌いなわけではなく、単にヘタなだけだ。あとは根本的にものぐさだというのもあって、ついついゲームで遊ぶときにはあっちによっかかりこっちによっかかり、そのうち枕を出してきて寝そべってしまう。行儀が悪いというのはわかっているのだが、ついつい楽な姿勢を求めてしまうのだ。仕事でゲームをするときはちゃんと椅子に座ってやっているので、大目に見てほしい。
 で、RPGというのは基本的に寝そべってようが視界が横になっていようが、基本的にプレイできる。特に、コマンド選択式のRPGだ。フィールド上の敵が見えていて、その敵に当たらないように逃げ回る必要があるゲームもあるが、完全に戦闘がランダムなものであれば逃げ回る必要もない。もっとも敵が見えるゲームはそれはそれで、ある意味戦闘したくないときは回避できて嬉しかったりするが。

 ということで今回は予告のとおり、SCEから発売されているコマンド選択式RPG、『ワイルドアームズ』をとりあげてみよう。

 「2」もちょっと(もしかしたらもうかなりかも)前に発売されましたね。私は相変わらず買っただけでやってないんですが、母親がクリアしとりました。途中、「はいよるこんとん」で経験値稼ぎするところはさんざっぱら手伝わされましたです(笑)。
2では、個人的にティムが好き〜(笑)(最近、もう本気で「ショタじゃない」とは言えない今日この頃なのでございます……)。

 でも、ゲーム的には「1」の方が好きでした。やっぱりロディ効果が高かったのでしょう……というか、「1」の方が視点切り替えとかなくて酔ったり迷子になったりしなかったんだもん……(爆)(私がヌルいだけか)。


◆ワイルドアームズ


 1000年前に起こった鉄の身体を持つ魔族の侵攻と、万物に宿り世界を見守るガーディアンの力の衰退とともに、荒廃への道をたどる世界ファルガイア。そんな終わりかけた世界を、人にはない力を持つがゆえに疎まれる少年、そして強大な力を求める青年がそれぞれ旅していた。彼らが「光」を意味する国名を持つアーデルハイドにたどり着き、ガーディアンの声を聞くことのできる巫女であるアーデルハイドの公女と出会ったとき、物語は幕を開ける。ただしそれは、ファルガイアに生ける生物たちの死と破壊へのシナリオ。彼らは、その物語の幕を開けさせないために旅立つのだ。

 ワイルドアームズには、アームという古代の武器を使いこなせる天涯孤独の少年ロディ、早撃ちという剣技を得意とする青年ザック、紋章魔法の使い手であり姫君でもあるセシリアという3人の主人公がいる。この3人がパーティを組んで冒険に旅立つことになるのだが、3人がアーデルハイドの街で合流する前、まだ3人が知り合っていない状態からゲームはスタートすることになる。そのいわゆるプロローグというべき部分では、3人の目的が示されるのだ。またこのゲームの特徴である、パズル要素が多く取り入れられたダンジョンを体験することになる。

 フィールドやダンジョンは、ある意味もっとも馴染みやすい俯瞰型だ。ぐるぐるまわる3Dポリゴンのフィールドも悪くはないが、こういったタイプのマップはやはりいちばんわかりやすくて嬉しい(というか、迷子にならなくてすむのが嬉しい)。そして各地に点在するダンジョンにはパズル形式のトラップが仕掛けられ、特に3人がそれぞれ持っている「グッズ」と呼ばれるアイテムを駆使しないとクリアできないようになっている。
 トラップは単に石を組み替えるだけのものもあれば、像の場所を置き換えるもの、自分と同じ動きをする光をなんとかしてつかまえるものなど種類も難易度も様々だ。それがどんなトラップなのか気づかないと、いつまでたっても脱出できなかったりする。
 ただ嬉しいのは、そういったトラップがある場所にはたいてい敵が出てこないということだ。トラップに頭を悩ましながら敵と戦うというのは、はっきり言ってストレスが溜まる。けっこう意地悪なトラップも多いが、そういった心遣いがあるのでイライラが溜まりにくいせいか、けっこうなんとかなるものだ。

▼はじめのうちはひとつずつしかグッズを持っていないが、冒険を進めればそのうち集まってくる。先頭のキャラが選択しているグッズを使うので、必要に応じて先頭を入れ替えてやらないといけない

▼どうしても進めなくなったらダンジョン中を探してみよう。どこかに、必ずヒントらしきものがある。ただ漠然と読んでいるだけではトラップと結びつかないので、メモは必須か

▼戦闘中に行動したりダメージを受けたりすると、フォースがレベルアップしていく。このフォースが溜まると、さまざまな特殊能力が使えるようになるのだ。ロディのレベル1のフォースは、ロックオン。これは、アームの命中率を100%にするというものだ。命中率の低いアームを使うときには欠かせない

▼ザックの特技である早撃ちの一例。「ひでんのしょ」というアイテムを使うと消費MPを減らせるので、使い勝手のいい技の消費MPを1にしてしまう、という荒技も使える

 じつはプロアクションリプレイで3人のレベル99、お金満タンで少しやったことがあるんです(笑)。
攻略仕事でフローチャートを作るためだったんですが、いや〜、快適でしたね〜(笑)。ボス敵もざくざく一撃。フォース溜める必要なんてないんですよ(笑)。ロディのアームも出番なんかなくて、ザックの早撃ちやセシリアの魔法なんてのも使ったことあったかなーってカンジでした。最初の頃は、エスケープとかインビジブルとかもないし。もう一回プレイするなら、あのデータの続きをやりたいですね(爆)。
ちなみに仕事だったはずなんですが、なんだか途中で企画そのものがたち消えたようなので結局そのまま放ってあります(爆)。まあ、そう簡単に新しい仕事は増えないわよね……。


◆物語を奏でる3人の主人公たち


■ロディ・ラグナイト
依頼されたトラブルを解決し、報酬を得て各地を旅する冒険者「渡り鳥」の少年。まだ15歳とかなり若いのだが、剣の腕と亡き祖父ゼペットから受け継いだアームの使い手としての技量は確かである。
そのロディが持つアームは1000年前の大戦と遺産と言われており、普通の人には使いこなすことのできない禁断の機械兵器とされている。使用者の精神がアームと深くシンクロする必要があるので、アームそのものが使い手を選ぶのだ。当然使いこなせる人は少なく、またその威力のせいで人々から忌み嫌われているアーム。そのアームの使い手であるロディも、幼い頃から恐れられ避けられてきたという決して明るくない過去を背負っているのだ。
だがそんな不幸な境遇に負けることなく、ロディの性格は誠実で純朴。虐げられ苦労してきたせいか生半可なことではくじけたりしない強い意志を持つ、他人の苦しみや痛みを理解することができる心優しい少年だ。

クラスはガンウォリアー、特技はもちろんアーム。HPは高めだが素早さが低い。ゲーム中はひとことも喋らないのだがとにかくかわいいので、ついついひいきをして育ててしまうのはいつものことだ。爆弾やマイトグローブで行く手をふさぐ障害物を破壊し、トレジャーコールで隠れたアイテムを探し出し、ブーストダッシュでどこでも走り抜ける、とダンジョン内でも活躍の場は多い。
ロディは彼自身に物語があるというよりも、ファルガイアという世界を象徴する主人公だ。物語が終盤にさしかかる頃、彼に秘められた秘密も明らかになるだろう。

■ザック・ヴァン・ブレイズ
強い力を求めて相棒のハンペンと旅をする渡り鳥で、遺跡盗掘専門のトレジャーハンターでもある。早撃ちという居合いの技に似た剣技を習得していて、スピードに秀でた戦いを得意としている。年齢は27歳、よく動く口(決して口がいいとは言えない)と軽いノリからややお調子者に見られがちだが、戦闘力はかなり高い。もっとも、自分の強さへの自信もかなりのものがあるようだ。
だが、ザックの究極の目的は「復讐」。なぜ、何に復讐せねばならないのか、過去になにがあったのかは、彼は語ろうとしない。とらえどころのない明るさの下に秘められたものは、かなり暗く重いもののようだ。

クラスはブレードスナッパー、特技は早撃ち。素早さがとにかく高く、力もかなりのものだ。これでもう少し若くて不精ヒゲがなければ……と思ってしまったのは私だけだろうか(そんなことはないと思いたい)。グッズは遠いところのスイッチを押してくれたり宝箱の中身を取ってきてくれるハンペン(グッズ扱い、というのが哀れを誘う)、杭に打ち込んで移動の幅が広げるワイヤーフック、火をつけたり草を燃やしたりできるオイルライター、敵を呼び寄せるオールドギターの4つ。
ちなみにハンペンはカゼネズミと呼ばれる亜精霊で、大戦前から生きているという長命種だ。かなりの知識派で、多分パーティメンバーの中ではいちばん頭がいいだろう。年齢は4000歳以上。

■セシリア・レイン・アーデルハイド
アーデルハイド公国の公女であり、ガーディアンと心を通わせることのできる巫女でもある。母親を早くに亡くし、幼少のころからずっと修道院で暮らしていた。修道院一の魔法の才能の持ち主で、紋章を組み合わせて魔法効果を発揮させる紋章魔法の使い手である。
年齢は17歳で、そろそろ修道院からアーデルハイドに戻ることになっている。なまじ生まれついての身分があるだけに向けられる愛情や好意に関していつも不安がつきまとっており、自分の立場に一種のコンプレックスを抱いているようだ。性格はおっとりとしているが、かなりガンコで融通がきかない。思い込みも激しいタイプなので、けっこう彼女に振り回されることも多いだろう。というか、彼女が行動を起こさないと話が進まないという気もする。

クラスはクレストソーサレス、特技は魔法。魔力は高いが、HPや力は低い。素早さはそこそこだ。グッズはアーデルハイド王家に代々伝わる秘宝なみだのかけら、ダンジョン内のパズルに失敗したときに欠かせない懐中時計、動物の頭を叩くと話をすることができるマジックスタッフ、どこででも水を溢れさせることのできるマジックポットの4つ。進めなくなったらなみだのかけら、というのがこのゲームをプレイする上でのお約束だ。

 私のまわりの男性陣には、セシリアの評判、悪かったです。なんでだろ(笑)。
私は……別に嫌いじゃないです。ロディをかわいがってくれるからかしら(それもまた偏った理由だ)。というか、今までにやったゲームのヒロインでいちばん気にくわないのって、「バハムートラグーン」のヨヨ王女なんですよね(笑)。ドラグナーの彼女は確かに便利だったけど、あんなヤツよか私はセンダックのが好きだったかもしんない……ってむちゃむちゃ局地的な話題だ(汗)。てゆーかあのゲームはパルパレオス×皇帝じゃないんですか(ぉ)。

 ……話がズレました。とにかく、私はしょせん腐女子なので主役3人に順位をつけるとしたらもう問答無用でロディ>ザック>セシリアです(笑)。ハンペンも入れていいなら、ロディ>ハンペン>ザック>セシリアになるかもしれませんが。ていうか、ロディとハンペン以外は比較的どうでもよかったんだよなぁ(汗)。ザックよりはカラミティ・ジェーンとかレディ・ハーケンのが好きだしなあ。ちなみにカップリングにするなら(するのか)、ザック×ロディでしょうやはり、というかこれ以外ないじゃん……(爆)。本を発見したことはありませんが(笑)。


◆世界を飾る音楽とアニメーション


 さて、個性的なキャラクターたちもクオリティの高いストーリーもとことんまでしゃぶり尽くそうと思ったらいつまでも遊べる隠し要素もなかなか満足できるゲームなのだが、じつは私がこのゲームでいちばん気に入っているのはオープニングのアニメである。ワイルドアームズが発売されたのはもうかなり前のことのような気がするが、今見てもかなり綺麗な部類にはいるだろう。別にアニメにあわせて主題歌が流れたりするわけではないのだが、なんとなくいいかんじなのだ。

 というか多分、個人的にこの音楽が好きなのだろう。全体的にワイルドアームズの音楽には、西部系のイメージがある。どこかもの悲しいような落ちついた音楽は、思わずサントラを買ってしまったくらいには好きだ。渡辺真知子女史が歌うエンディングテーマもけっこうお気に入りである。

 ちなみにいちばん好きな曲は、サーフ村やロディのイベントのときに流れるロディのテーマだったりする。もしかしたらオープニングアニメが好きなのも、ロディがたくさん出てくるからなんだろうかと思わないでもない。

 ここまで読んできた方にはもうバレバレだろうが、いちばん好きなキャラはロディだ。じつはキャラクターの顔でゲームをする私は、最初買ったばかりのときはあまり期待していなかった。メインキャラクターの3人を見て「う〜〜ん、ロディの顔はかわいいけど、15歳かあ。もう少し年齢高ければな……」などと思っていたというのが正直なところだったりする。ところが実際にプレイしてみたら、すっかりロディ以外はどうでもよくなってしまった。台詞は一言も喋らないし、説明書の解説を読まないとどんなキャラかもよくわからなかったのだが、とにかくかわいくなってしまったのだ。ロディのプロローグのエピソードが、あまりにも不憫だったせいかもしれない。もしかしたら、喋らないところがよかったのかもしれないが。
 なお「好きな女性キャラは?」と聞かれたら、私は敵の魔族だが(しかも幹部)レディ・ハーケンと答える。ちなみに男性陣には、ザックの人気が高いようだ。私はザックよりも、ハンペンのほうがお気に入りだったりする。

▼オープニングのアニメーションムービーより。最初、最後にザックと一緒に登場する髪の短い女性が誰かわからず、「たまに名前が出てくる『カラミティ・ジェーン』とかいう人かなあ?」とか思っていたのは秘密だ(正解はセシリア。仮にも主人公を間違えてはいけない)

 うむ、なんとなくひとつ上の自己ツッコミと内容がかぶってる(笑)。

 まあ、深く考えてはいけないのです(考えなさい)。てゆーか、レディ・ハーケンの本名忘れたなあ。ジークフリードはともかく、アルハザードはイヤな敵でした(笑)(って名前あってたっけ(爆))。あれ、ルシエドと一緒に出てくるのはあれは誰だったっけなあ(汗)。記憶力ボロボロですねこりゃ。ルシエドは「2」では主人公のアシュレーについてきてくれて、アクセス時には「魔剣ルシエド」という剣になってくれます(笑)。ゼットはなんとなく覚えてます〜、確か滅びた街にいる目の悪い女の子のこと守ってるんだよな〜(笑)(ちなみにゼットは敵)。

 すでに本人の記憶があいまいなので、何が言いたかったのかまるっきりわからなくなってきました(汗)。ちなみに「1」には「アビス」という隠しダンジョンがあるんですが、ここのボスである「ラギュ・オ・ラギュラ」ははっきり言ってラスボスよりよっぽど強いです。というか、「やぎのぬいぐるみ」ナシでは勝てないよアレ(汗)。闘技場の奥にいるアンゴルモアもバカみたいに強かったけど、ラギュ・オ・ラギュラほどじゃないしなあ。アンゴルモアとラギュ・オ・ラギュラを倒すために、「1」でもはいよるこんとんと何回戦ったことでしょう……(笑)。
 ちなみに「2」にもこのお二方は出てくるんですが、レベル90越えてても倒せないってどゆこと(爆)?


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