Column … Games for Ladies -4-


某サイトの某コーナー用に書いたコラム+そこでは書けなかった本音



■第4回■理想を追い求めてこそ仮想現実

◆現実逃避に最適・育てゲー


やりだすとやめられないゲーム、というのはけっこうある。

その最たるものが、いわゆる「育てゲー」と言われる育成SLGだろう。もっとも発売されているそのほとんどは、有名な「プリンセスメーカー」や「卒業」シリーズのように女の子を育てていく、どちらかというと男性向けのものだ。
これまた有名な「ときめきメモリアル」は主人公の男の子(自分)を育てるものだが、これは最終目的が「目当ての女の子に告白してもらう」ことなのでやはりどう考えても男性向けだ。

個人的にはプリメも好きだし、卒業やときメモも相当遊んだ。特にプリメのPS版「夢みる妖精」は王子の顔が好みなこともあって、今でもなんとなく遊んだりする。しかもめんどくさがって途中でセーブしないので、やりはじめたらそれこそクリアするまでやめられない。「マリーのアトリエ」では途中でセーブはしても、結局クリアするまで続けてしまったこともある。

もともとRPGやSRPGと違ってやめるタイミングを逃しやすいのが育成ゲームなのだが、今回はそのなかでも特にやめられないゲームを紹介しよう。「ちょっと気分転換に」と仕事の合間に手を出して、そのまま朝までやめられなかったということも何度もあった。
それじゃなくても中断しにくいジャンルのゲームなのに、そのうえゲームの内容が現実逃避に最適とあっては、「もう仕事するのイヤっっ」状態の人間がそう簡単にやめられるわけがない。こういう忙しい人の首を締めるようなソフトをすすめていいのかなと思わないでもないが、こうなったら仲間を増やすためにもすすめてしまおう。

こうやって考えると、女性ゲーマーってけっこう地道な作業が好きな人が多いんでしょうかね(笑)。とりあえずうちの母親は(ああ、また「勝手に私をネタにするんじゃなーい!」と怒られる……)地道な作業が好きで、ドラクエ6をやれば職業の熟練度を全部マスターにするし、FFをやれば全部のジョブをマスターにするし(そういえば、FF6以降は手を出してないな、うちの母親)、スターオーシャン2をやればアイテム全部作ろうとするし、プリメをやらせたら全部のED見ようとするし。実際ワーネバをいつまでもやっていたのも、母親です。

牧場物語とかも、けっこう地道ゲームだよな〜。アストロノーカとか(農業ものばっかりだな)。


◆ワールド・ネバーランド 〜オルルド王国物語〜


さてこれがどういうゲームなのかというと、オルルド王国という架空の世界で、もうひとりの自分のもうひとつの人生を体験するシミュレーションだ。もっと単純に言ってしまえば、RPGの村や町などに登場するNPCのひとりになって生活するゲーム、ということになるだろうか。

まずスタートすると、自分の分身となるキャラクターを作るためにいくつかの質問をされる。その質問が終了すれば、架空世界での人生のスタートだ。
ちなみに、大げさな目標というものはない。はじめからオルグという仕事組合みたいなものに所属しているので、仕事をしてお金を貯めてもいいし、試合に勝つために自分を鍛えてもいい。仕事や試合なんてどうでもよければデートにあけくれてもいいし、何もしないでフラフラしててもいい。別に「なにかをしなかったから」というペナルティはないので、それこそ好き勝手に生活できる。
もっとも仕事をしなければお金は稼げないし鍛えなければ試合にも勝てないが、別に金がなくても困らないし、ランク入りしなければ試合もないから鍛えていなくてもかまわない(試合に負けていれば勝手にランクから落ちる)。いろいろなしがらみから縁が切れない現実と比べたら、天国のような世界かもしれない(もっとも私自身は、現実でもけっこう好き勝手にフラフラ生活してるが)。

きちんと仕事をして仕事ポイントというものをためればランク内に入れて、ランク入りできれば毎年(1年は30日。ちなみに7歳になる年に成人、寿命は大体30歳である)試合がある。試合に勝てばどんどん上のランクに行けて、最高であるAランクになればオルグ長の選挙に参加することができる(正確には上位3名までが、「イヤ」と言っても強制的に立候補させられる)。他に国王の親衛隊というものもあって、それに選抜されることもある。もっとも、親衛隊員への選抜理由、というのは今一つよくわからないのだが。

架空の王国だが、細かい部分まで緻密に設定されているので何の予備知識もなくはじめても十分に楽しめる。王国にまつわるさまざまな謎は、王国内に隠されているメモを探すことによって少しずつ明らかになっていくのだ。しかもそのメモを見つけると経験値やお金を貰えるし(ストレスや疲労度が溜まったり、と貧乏くじをひくこともたまにあるが)、ついでにアイテムも貰えるのでいいことずくめだったりする。もっともメモをすべて集めようと思ったら、ただぼーっと過ごしている、というわけにはいかない。オルグ長や親衛隊長を経験しないと見つからないものや、バグウェルという竜に勝たないとダメなメモなどもあるからだ。

そしてなによりも嬉しいのが、プレイヤーを子供に引き継いでいけるということだ。自分のキャラクターが死んでしまったらそれでゲームは終わりになってしまうのだが、子供の成人式に立ち会えばプレイヤー権を子供に引き継ぐことがきる。今まで自分が育ててきたキャラはNPCとなってしまうが、子供の目から元は自分だった親であるキャラを見てみると、これがまたけっこう面白いから不思議だ。

そしてこれがこのゲームのいちばん面白いところなのだが、メモリーカードを使って友達や家族のキャラクターを自分の王国に移住させることができるのだ。他の王国に自分のキャラを移住させて、そこで暮らすこともできる。もっとも家族の場合はともかく、すぐ近所にメモリーカードを交換できるような友達がいない場合は、そう簡単には移住はできない。その場合はキャラクターを作った時の質問の答えだけを聞いておいて、自分でそのキャラを作って移住させるという方法も使える(もっともランダム要素がからむので、必ずしも同じキャラになるわけではないが)。
この移住させたキャラと友達になるためにストーカーまがいのおっかけをしてみたり、キャラを作った友達に報告するために恋人がいないか確かめてみたり、というのがまた楽しい。何人も移住させていると、その友達のキャラ同士が恋人同士になったりそのまま結婚してしまったり、同じオルグでオルグ長の座を争っていたり、といくらでも楽しいネタが転がり出てくる。

まわりにワーネバをプレイしている人が多ければ多いほど、このゲームは楽しさを増していくのだ。もしまわりにプレイしている人がいなくても、家族や友人にキャラメイキングの質問にだけ答えてもらって、自分で作って移住させてしまえばいい。もっともゲームをはじめたばかりの頃は、移住させたNPCを気にしている余裕がないかもしれないが。

この「友達のキャラを移住させる」ってのが、またおもしろいんですってば(笑)。

とはいっても、ここらへんはもう全部言い尽くしてますが。これがね〜、相手が「優しさ」が低いキャラだとね、話しかけても「勝手でしょ」とか言われるとまた腹がたつんですよ〜(笑)。

我が家では私、母親、弟と3人が3人ともワーネバをプレイしていたので、いちばん最後にはじめた母親の王国に、最初から私のデータ(アニエス)と弟のデータ(ノトス)を移住させていたんです。それが、なんせ私も弟もAランクを目指してたもので、もう優しさどん底(笑)。話しかけても、まともな答えは返ってこないんですよ。しかもアニエスは10歳、ノトスは12歳。母親のプレイヤー(エルシェイ)は、7歳なりたて。しかも、ノトスとエルシェイ、オルグがいっしょ(笑)? ノトスのレベルはすでにスピードもスタミナもスピリットもレベル200以上(カンストは255)だったので、もしかしてこれっていつまでたってもコイツには勝てない?? 「どうしてくれるのよーっっっ!」と母親が叫ぶのも無理ないかもしれません。仕方ないので、エルシェイがノトスに勝てるようになるまで、私が母親のかわりにがんばりました(爆)。けっこう忙しいんですよ、恋人作って仕事もして訓練もしてメモを探して、結婚して子供ができたらちゃんと毎日お弁当買ってきてやって……数年の間、余裕なんてなかったですね(笑)。結局ノトスに勝てたあとも(というか、毎回オルグ長選挙には負けてたんだけど、バグウェル戦に勝ったらようやく勝てたらしい……(笑))、母親と交替でやってましたが。だから、自分のデータじゃないって気がしません(笑)。

じつはこのへんはプレイ日記を某オンラインゲームマガジンサイト用の攻略として書いたんですが、まだ公開されてなかったりするので(提出したの、10ヶ月以上前……)、なんかちょっとさみしい……。


◆妥協しちゃいけない恋愛と結婚


突然なにをと言われそうだが、これもワーネバのことである。
恋愛と結婚。ゲームの中でそれらを理想通りに運んで悪いことがあるだろうか? いいや、ゲームの中だからこそ、理想通りに運ばないともったいない。そう、旦那を「顔」だけで選んでも、誰も文句を言ったりしないのだ(別に仕事も訓練もしないぐうたらでも、生活が脅かされるわけでもないし)。

ところがこれがまた、顔がいい若い男性というのはすぐに恋人ができてしまう。しかも相手の積極性が高いと、せっかくデートに持ち込んで恋人になれても未婚の女の子に声をかけまくって新しく恋人を作っていて、デートに誘ってみたらふられたり、ということも少なくない。仕事をしてランク入りすることよりも、訓練して強くなることよりも、恋人・旦那選びはある意味重大な問題だ。

もっとも顔のいい男性キャラがたくさんいる世代はいいのだが、何度も子供に継承して年数を重ねていけば、どうにもプレイヤーのお眼鏡に叶わない未婚男性キャラしかいない年も出てくる。恋人もちでも美形がいればまだ望みもあるが(プレゼントしまくって、相手の女から男を取り上げるわけだ。かなり鬼畜な行為かもしれない)、それもいなかったら仕方ない。私はその場合、自分で顔のいいキャラクターを作って移住させたりした。

プレイヤー権を継承する予定の娘に(やはりこのゲームは、自分と同じ性別でプレイするのがおもしろい)好きなゲームやアニメのキャラの名前をつけておいて、旦那にする予定のキャラにその恋人の名前をつけて移住させる、ということをしたこともある。これがまた相手が浮気者で苦労したせいか、5回くらいやり直した結果やっと婚約できた時には、我ながら何をやっているのだろうと思いつつも大喜びしてしまった。

さて最後になったが、これだけは忘れずに言っておこう。このゲームの中で実際にやれることは、そう多いわけではない。オルルド王国がそう広いわけでもないし、真剣にやろうと思えば2代ほどでできることはすべてできてしまうだろう。
それならばなぜ何代も続けてやっていられるかというと、それこそゲームの中でつちかっていく人間関係のおかげではないだろうか。長くやってればやっているだけ、王国に暮らす人々に愛着も湧いてくる。かなり先の長い話になるが、王国中の住人が親戚になるまでプレイし続けてみるのも楽しいかもしれない。

普通にプレイしたやつはこの際あっちに置いておきましょう。バカな私は、プレイヤーキャラを「レン」(女、ユリウスオルグ)でやったことがあります(自爆)。んで、恋人候補として「ロテール」(男、ピートオルグ)を移住させる、と。……ばかまっしぐら(笑)? あ、キャラの元ネタがわからない方は、その方が幸せかもしれません(笑)。ちなみに、『アルバレアの乙女』からなんですが…………当然、どっちも元キャラは男です(爆)。

このロテールがねえ、またとんでもなく「積極的」な奴で(笑)。アンタ、王国中の未婚女性に声かけまくってるんじゃないでしょうねえ(爆)! と叫んでしまいたくなるような状態だったんですよ。もう、なんとか恋人欄にキープしておくだけで一苦労。何度「もうコイツ捨てたろ〜か」と思ったかわかりません(笑)。そのかわり積極的だったので、ある程度愛情度が上がってからは、毎日のように向こうからデートの誘いに来てくれるようになったんですけど(笑)。なんていうか……ロテールらしいやんけ、とついつい思ってしまったワタクシだったのでありました。

ちなみにこのレン(女)とロテールの間には、ジャンとレオンという名の息子がおります(爆笑)。ジャンのほうが顔が可愛いのでこっちに引き継ごうと思いつつ、もうかれこれ一年近く手もつけてないような気も……(まだメモカにデータ残ってるかな)。

今やってみるとしたら、ヒスイ(女)とクレハとか(笑)、ヒユウ(女)とキョウイチとか(爆)、ヒスイ(女)とシコウとかっすかね(笑)(爆)(ちなみに、元ネタは全部『東京魔人学園剣風帖』、当然のごとく全員男性キャラ)。ちなみにやっぱりこのゲーム、自分と同じ性別でやるのが楽しいっすよ(笑)(だから、必然的に受けキャラを女にしてしまうのだな(核爆)。ヒスイとクレハは、男女逆でも楽しそう♪

あ、あとは、ゼロ(女)とアベルかな……(笑)(これの元ネタは『BLACK/MATRIX』)。


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