Column … Games for Ladies -3.5-


某サイトの某コーナー用に書いたコラム+そこでは書けなかった本音


 


■第3回■キャラクターの魅力もゲームの魅力

◆男女の恋愛を取る? それとも男同士の友情を育む?


というわけで、先月の続きである。

男女の恋愛を取りたいのは山々だが、今出ているゲームで楽しめるのは、そのほとんどが男性側から見た恋愛である。男の子になりきって好みの女の子を口説く(?)という楽しみかたもあるが、やはり今一つ面白味に欠けるというものだ。

それならばいっそ恋愛は無視して、男同士の友情の世界に生きてもらおう。女性から見れば男の子同士の友情というのは、ある種うらやましいものがある。おそらく目や頭のフィルターを通した時点で美化されているのだろうが、それでも女の子同士の友情とはまた別のなにかがあるような気がするのだ。

とまあ理由をつけてみたが、ホンネは「見目麗しい男の子が仲良くしている光景を見ると目の保養になる」というところにあったりするのかもしれない。

ホントは恋愛を無視しないで「男同士の恋愛」の世界に生きてもらいたいんですが、まあそんなことを言ってもそうそうそんなゲームが出てくるわけないので、おいといて(笑)。
でも、今度出るらしいですよね。男同士の恋愛ものゲーム。え〜と、なんかの雑誌で見たんだけどな。なんだっけ……。

ちなみに私は女子校出身なので、現実の男同士の友情がどんなモノかはよくわかりません(笑)。ただ、ウチの弟とその弟の友達はよく「あのふたりはあやしい」という話題に登場するようですので(実際にホモだちなのか、と聞かれたこともあるらしい)、やっぱり決して私の想像だけの世界というわけでもないようです(笑)。


◆ウィザーズハーモニー


主人公のルーファスは、学園「Skill&Wisdom」にあるアカデミーのひとつ、ウィザーズアカデミーのアカデミーマスター。アカデミーとはいわゆるクラブ活動を行うサークルのようなもので、学園にはいくつものアカデミーが存在する。
だが、ウィザーズアカデミーには大きな問題があった。去年までアカデミーを牛耳っていた先輩、デイル・マースが起こした様々な騒ぎのせいで、ルーファス以外のアカデミーメンバーは全員辞めてしまった。つまり、たった1人しかいないのだ。


〜ルーファス〜

デイル先輩にはおもちゃにされ、生徒会には圧力をかけられ、と不運なアカデミーマスター。でも、デイル先輩と旅に出るエンディングはなかなかグッド

〜デイル先輩〜

ルーファスの苦労の元凶のわりには、卒業後もちょくちょく顔を出す。最年少で魔導技術検定のすべての階級を修めた実績を持ちながら、なぜそれがロクでもないことにしか使われないのかは神のみぞ知るところだ。その力を向けられるルーファスはたまったものではないだろうが


しかも、昨年はデイル先輩がいたために手を出せなかった生徒会が、好機とばかりにウィザーズアカデミーの取り潰しにかかってきた。廃部にさせないためには新学期から1週間以内にアカデミーメンバーを6人以上にして、なおかつメンバー全員が年に3回ある魔導技術検定を一定以上の成績でクリアしなければならない。というわけで、ルーファスのメンバー集めが始まるのだ。

仲間にできる候補キャラは全部で15人、そのうち5人をアカデミーのメンバーとして勧誘することができる。ここでは、男の子のキャラクターを中心に紹介しておこう。

◆レジー・パッカード

ギャンブル好きが高じて、家を追い出されてしまった放蕩息子。だが、どうやら生活態度を改める気はないようだ。学年は3rdなので、ルーファスと旅に出る以外のエンディングも数種類ある

◆セシル・ライト

女の子に間違われることを嫌う、1thのエルフ。肌が露出する服装を極端に避ける。どうやら秘密を持っているらしいが、それはセシルとのエンディングを迎えないと明らかにはならない

◆ジョルジュ・クレイグ

武器の収集と手入れが趣味の2nd。ルビーとエメラルドという2匹の犬を飼っていて、非常にかわいがっている。性格はいい加減だが、こと犬のことに関してだけは妥協しないようだ

◆マックス・マクスウェル

趣味は格闘、という2ndの人狼族。「犬」と呼ばれることを嫌って、いつも「俺は狼だ」と主張している。真っ直ぐで熱血野郎な性格をしているので、からかいがいがある。しかも素直なので、やっぱりおもしろい

◆チェスター・ボーヴェン

炎の民の1st。人付き合いが下手なのでそっけない態度を取ることも多いが、そこがかわいくもある。兄を目標に強くなることを目指していて、ある意味ブラコンの気があるかもしれない

◆紅 蒼紫

和風人間の2nd。好きなものはせんべい、白いご飯、趣味は茶道と鍛錬と徹底している。女ばかりの家族に生まれ育ったので、物腰は優雅で礼儀にうるさい。だが性格はマジメでさっぱり、と男らしいのだ

メンバーを集めたら、今度は魔導技術検定に合格するために彼らを指導していくことになる。毎週誰にどの科目を勉強させるかというスケジュールを決めて実行して、パラメータや仲間同士の相性を(当然ルーファスとの相性も)上げていくのだ。休日はアドベンチャーモードになるので街や学園に行って仲間を探し、相性を上げる。
また平日には突然イベントが起こったり(突発イベント)、あらかじめ週のはじめにデイル先輩に情報を聞いていれば起こる自発イベントが発生したり、ということもある。

イベントをクリアすれば一緒にイベントに行ったキャラとの相性が上がるので、セーブ&ロードを駆使してなんとしてでも成功させたい。相性がいいキャラが一緒に勉強すればそれだけ効率もよくなるが、相性が悪いキャラ同士が一緒に勉強するとロクな成果が出ないので、相性が悪いキャラは作らないに越したことがないのだ。

さて、私が一番お気に入りなキャラはチェスターだ。最初は「な、ナマイキなヤツ」と思ったが、慣れてみるとカワイイしけっこう素直だったりする。しかも能力は高めなので、水の魔法にさえ気をつけてやればさほど苦労せずに合格させることもできるのが嬉しい。顔も性格もかわいくてしかも育成に手間がかからないとくれば、ついついひいきして育ててしまう、というものだ(バカな子ほど可愛い、というのも事実だが)。
ちなみに好きなキャラクター次点は女の子で、真琴だったりする。さっぱりあっさり男の子みたいなところがいい。なお最初にプレイしたときは、チェスター、真琴、蒼紫、レジー、アリシアというメンバーだった。キャラクターの傾向などまったくわからなかったので顔だけで選んだのだが、あながち間違った選択ではなかったような気はする。

さてじつはこのゲームをやってみたときに最初に思ったことは、「うわ、音声オフにしたほうがいいかも」だった。また途中育成にダレてしまうといった単調さも目立ったが、当時育成シミュレーションといえば女の子を育てる、もしくは自分を成長させて女の子に告白してもらう、といったものしかなかったことを考えれば、画期的なゲームだったと思う。

めずらしく、言いたいことはほとんど言ってますね。ちなみにカップリング推奨は、ルーファス×チェスター、チェスター×ルーファスのリバーシブルだったりします(自爆)。

基本的にルーファスって受けだと思うんですけど、ほら、ワタクシ「好きなキャラは受けにしたい」性分ですので。「う〜ん、チェスター受けもいいよなあ」とか〜(笑)。ルーファス受けだったら、やっぱりレジー×ルーファスでしょうか。ある意味ウィザーズハーモニーの王道かなあ、と思わないもでないんですが。あ、でも王道っていったら、やっぱりデイル先輩×ルーファスでしょうかねぇ……(笑)。

ちなみにチェスターとのEDは、もうラブラブで見てるほうが恥ずかしくなってきます。あ、でもラブラブ度で言ったら、ある意味マックスとのEDもなかなかです(笑)。

とまあけっこうおいしいゲームなんですが、最後にちらっと言っている通り、とにかく声が「うひゃ〜〜」なんですよ(汗)。多分プロの声優を使ってるわけじゃないと思うんですが、とにかくヘタというかなんというか……。音声オフにすれば問題はないので、これからやる方はそこだけはご注意ください。
あと、途中で育成が中だるみしがちなんですよね〜。まあ、これは「らぶらぶなEDを見るんだ〜!」という煩悩さえあればクリアできるかと(自爆)。


◆ウィザーズハーモニー2


男性だけでなく女性にも嬉しいゲームなだけに残念な部分も多かった『ウィザーズハーモニー』の続編、それが10月に発売された『ウィザーズハーモニー2』だ。

『2』の主人公は、やっぱりウィザーズアカデミーのアカデミーマスターであるシオン=シェルナーグ。またしても廃部の危機にさらされていたウィザーズアカデミーだが、今回の原因はシオンその人にあった。シオンが召喚魔法の実験に失敗して、それの巻き添えをくった当時のメンバー達は全員退部してしまったのだ。
そしてウィザーズアカデミー顧問であるシリウス=シュライザーの常日頃の目に余る行動に業を煮やしていた生徒会は、またしてもウィザーズアカデミーの存続をかけて2つの条件を出してきた……。


〜シオン〜

苦労の絶えないアカデミーマスター。でも、半分は自分のせい

〜シリウス〜

問題があると首を突っ込まずにはいられない、ウィザーズアカデミー顧問。しかも問題を悪い方に悪い方にと拡大させたがる傾向があるから始末におえない。格闘の技術と知識に関しては右に出る者はいないが、彼はそれをシオンをからかうことのみに使っている。しかし、なぜ格闘の天才がウィザーズアカデミーの顧問をやっているのだろうか。よくよく考えれば不思議である。23歳のハーフデビル


システムは前作とほぼ同じで、16人のキャラクターの中から(1人は隠しキャラ)5人を選んでプレイすることになる。男性キャラは1人増えて7人、女の子は8人。女の子は可愛い系から美人系とタイプが豊富だが、男の子はけっこう傾向が偏っている。どちらかというと可愛い系は多いのだが、『1』の蒼紫やチェスターに代表される美人系があまりいないのが悲しい。

◆エルウィン=ガーサイド

正義感が強く、真面目で融通がきかない1stのエルフ。真面目すぎて冗談も通用しないが、本人はまったく気にしていないようだ。趣味は読書と剣術の鍛錬。ルークスと相性がいい。そのかわり、いわゆる不良系キャラとの相性は最悪だ

◆キース=カーロック

考えるより先に行動するタイプの2nd。強い相手と戦うことに生き甲斐を感じている。なお、趣味は食べること。ほとんどのキャラとの相性がいいが、特に幽魔、バティアとの相性が飛び抜けている。自分自身との相性もいいので、1人で放っておいても大丈夫だ

◆レイ=クラウス

外見も言葉遣いも性格も、すべてが可愛い(これでも)男の子。誰でも女の子に間違えそうだが、外見にかなりのコンプレックスを持っているのか間違えると怒る。引っ込み思案なのか他のメンバーとの相性はあまりよくないので、まずはシオンと勉強していこう

◆鏡 幽魔

街でも有名な不良少年の3rd。確かに口も悪く手も早いが、実際はノリの良いゆかいな性格をしている。病気の妹、魔夜をいつも気遣っている、優しいお兄ちゃんでもあるのだ。キース以外のほとんどのキャラと相性が悪いが、自分に自信があるので放っておける

◆ルークス・ルナシオン

初っ端のセリフが「あなたは神を信じますか?」とぶっとんでいる2nd。宗教がかってはいるが他は普通の少年なので、育成には手こずらない。真面目同士、エルウィンとの相性がいいので組ませて勉強させておこう

◆ガイル=ライフーガ

会話の語尾に「ござる」がくっつく狼忍者。3rdである。得意なことは料理と裁縫、夢は実家の道場の師範になること、と思わず旦那に欲しいタイプだ。男性キャラの中ではシオンとの初期相性がいちばん高く、彼と旅に出るエンディングはかなり狙いやすい

◆アースト=バルディース

いつも機嫌が悪そうで無口、集団で行動することが苦手な孤独を愛する2ndの地の民。だが、単に人付き合いがヘタなだけのようである。能力はかなり高く、相性のいいマリオスと一緒に勉強させていれば簡単にマスターになれるだろう。なお、マリオスはアーストのお姉さんだそうだ

ファーストプレイでは、まず気に入ったキャラを集めてみることにした。まずは外見、性格、声と全部気に入ったアースト、ちょっと幼すぎるが猫娘は好きだし声も可愛いしでルミナ、有翼族ははじめての登場だったのでティーファ、やっぱり高飛車お姉様系は外せないということでティアナ、声はちょっとイメージに合わないような気もしたがなんとなく外見が気に入ったキースで5人。
で、当然アーストのエンディングを狙っていたのだが、キースのシオンへの初期相性値がアーストよりも高いのを忘れていたせいで、シオンはキースと旅に出てしまった。少し前の時点のセーブデータを残しておいたのだからそのデータを使ってキースとの相性をわざと下げればよかったのだが、それができないところが情けないところだ。相手が女の子キャラだったら「ゴメンよ〜」と思いながらも実行しただろうが、仮にもそれなりに気に入っている男の子キャラだと冷たくはできないものである。

ちなみに2回目は今度こそアーストEDを狙う為に、アーストと相性のいいマリオスを入れてキースを外し、少しキャラを入れ替えようと思ってティアナを瞳にしてみた。マリオスを媒介にしてシオンとアーストの相性を上げ、イベントには全部連れ回し、当然夏祭りと冬祭りもクリアした結果、なんとかエンディングにたどりついている。もっとも1回目でも相性は最高になっていたので、アーストよりも相性が高かったキースさえなんとかすればよかっただけなのだが。

ちなみにゲームとしては、前作で不満だった部分が解消され、よりプレイしやすくなっている。
なおサターン版では休日イベントにグラフィックが追加され、エンディングに関連する新キャラクター2人登場する。ひとりは1でルーファスがさんざんな目にあったデイル先輩、もうひとりは幽魔の妹、魔夜だ。PS版を一通りクリアした人も、余裕があったらチャレンジしてみてほしい。

ゲームとしては、1よりも断然デキがよくなってます。キャラクターデザインが変わっちゃいましたが、個人的にはけっこうOKだったので別にさほど支障はないです。なんと言っても、声優さんがランクアップしたのが嬉しかったですよ私は!(爆)

というわけで、ファーストプレイの人選は、じつは重要なファクターがひとつありました。それは「音声オンにしたままプレイできるキャラ集める」ということだったりします(爆)。
愛しのアーストは子安さんだったし、ルミナは池澤春菜、ティーファは氷上恭子。ティアナは名前は忘れましたがWH1のときも唯一音声オンにしていてもOKだった声優さんでしたし。キースは……ちょっと声がおやじくさかったけど、まあ聞くに耐えないほどじゃなかったですし。
でもいちばん嬉しかったのは、たぶんシリウス教官の声が石田彰氏だったことです(笑)。

で、イチオシカップリングはもう言うまでもなくシリウス×シオン。でも、まだシリウス教官とのエンディングは見たことないんです……必要イベントはすべてこなしてあるので、誰ともEDを迎えなければいい話なんですけどね。つい、お気に入りのキャラにはいい顔をしてしまうので……(自爆)。
次はアースト×シオン。あ、これはリバーシブルでもOKです(爆)。個人的には、アーストみたいなキャラには攻めにまわっていただきたいですね♪ 幽魔×シオンとかガイル×シオンとかもいいですうってシオン総受け?(爆)

あ、よくよく考えたら女の子キャラとのED見たことないな、わたし……(笑)。


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