Who's who of OgreBattle Saga Episode V

HTML版


目次

あ行

か行

さ行

た行

な行

は行

ま行

や行

ら行


当文献の発行にあたって

 

オウガバトル・サーガの研究は我が国に於てはまだ緒に付いたばかりである。
この不思議な魅力を持つ叙事詩に関しては、原典の発掘と翻訳発表があまりにも長い歳月に渡るが為に、完成を見ずして放棄された研究書、論文の類も多く存在する。

今秋の三年ぶりの新たなる章(エピソード7)の発見は、同書を研究する者として、実に喜ばしい出来事である。
その一方で、従来より存在が確認されているエピソード5に関して、その物語を彩る人物達の解説が欠落しており、一人の在野の研究者として憂えてきた。

今回、長年このサーガの研究に邁進された方々のご協力の下、エピソード5の登場人物に関する研究成果をここにまとめる事が出来た。
編集にあたり、原典の出土箇所が特定出来ぬ偽書の可能性をも含む断章からの引用をどう扱うかが論議となったが、今後出土する文献がこれらの真偽のほどを明確にするであろうとの判断により、これらも掲載することにした。

私の力量不足から拙い内容ではあるが、研究者の皆様方のお役に立てれば幸いである。光竜の月二十四日古代地誌研究会にて編者記す

 

※注、上の文面は創作であり、実在する如何なる個人、団体をも指しておりません(笑)。辞書の内容も憶測や私的な感想を含む物とご理解の上で楽しんで頂けると嬉しいです。
★この文書は
『伝説のオウガバトル』に関する人物データ集(?)です(タクティクスオウガではありません)。

 

冊子用の原稿として書かれたものをつねごさんがHTML化し、
それに当HPの管理人が修正を加えています。


当文献の見方について

日本語の発音による五十音順に列記している。
見出しとしている名前は姓名による統一はせず、通常、原サーガ内で多く使われている方を採用する。

《》内は判明しているフル・ネームを、【】内は戦闘画面登場、或るいは編入時に於けるクラスを表す。

尚、当文献は人物解説に重点を置く為、クラスに関する解説は掲載していない。他の研究文献を参照願いたい。
同じく地名、地理関係に関する記述も主眼より外れる為に割愛させて頂く。


 

 

あ行

 

 

アーレス【レイブン】
漆黒のアーレス。『カストロ峡谷(雷雲)』敵ボスキャラ。盗賊団の頭。アプローズ男爵に依頼されて聖騎士ラウニィーを探していた。

アイーシャ《アイーシャ・アヴァロン》【プリースト】
聖母アイーシャ。18歳。『アヴァロン島(黒騎士)』の隠し教会をマップクリア前に解放すれば反乱軍に加わる。
アヴァロンの名を継ぐ第?代大神官候補にして正義感溢れる美少女。大神官フォーリスの娘として厳粛な教育を受けたが、彼女は信仰そのものに疑問を持つことも少なくなく、ロシュフォル教を信仰の対象としてでなく学問の対象としてみていたふしがある。もちろん、その精神の根源には聖なる父フィラーハの教えが息づいていたが、すべての民が幸福になれるなら帝国の存在も認めるという現実的な面も持ち合わせていた。
旅の途中、各地で圧制に苦しむ人々を見、さらに「長いものには巻かれろ」的な教会の在り方に不信感を持った彼女は島へ帰ることにした。その真意を母親、大神官に聞きたかったのである。その後の展開はゲームのとおり。冷静さを忘れない大人びた少女ではあるが、さすがに母親が無残に殺されたことを知ると、ひとりの戦士として戦いにのめり込んでいったようだ。その意味では神官失格なのかも知れない。
そうした自分を知った彼女は自分自身に辟易したが、反面ラシュディのように知識欲のために暗黒道へ走ろうとする自分を押さえることができた。それはローディス教国との戦いの中で再度、魂の救済という形で我々は知ることができる。

アッシュ【ナイト】
狂戦士アッシュ。『スラム・ゼノビア(はるかなる日々)』のバイロイトをマップクリア前に解放すると反乱軍に加わる。
元ゼノビア王国騎士団長。25年前グラン王ラシュディに暗殺された際、彼に姿を変えたハイランドのガレス王子がグラン王の一族を惨殺したのであるが、この事件は彼にしてみれば『王家の人々を救えなかった』悔恨に満ちたものであるが故に、バイロイトの地で冤罪に服していた。

アプローズ【バニティ】
アプローズ男爵。『マラノの都』の敵ボスキャラ。25年前の『ポグロムの森の大虐殺』の首謀者。下級貴族であった彼はゼノビアのグラン王に軽んじられていた事を逆恨みしていたフシがある。ハイランドの名家ウィンザルフ家の一人娘ラウニィーとの婚約を取り付けたが、婚礼を前に彼女はハイランドから逃亡している。

アルビレオ【エンチャンター】
妖術士アルビレオ。『バルモア遺跡(妖術士)』及び『ドラゴンズヘヴン(ファイアクレスト)』の敵ボスキャラ。ラシュディの一番弟子(?)。
百歳は越えているはずなのだが、転生の秘術を繰返し常に十代の若者の外見を保っている。師ラシュディと自分に対立した弟弟子サラディンを呪術で石像に変えてしまっていた。エピソード7ではラドラムと名を変えて登場する。

イシュタル
戦争の女神。赤炎のスルストを仲間に加えられなかった場合に彼が授ける「ザンジバル」は元はこの神の聖剣。

ウーサー【バーサーカー】
蛮勇の士ウーサー。『シャロームの辺境(決起)』の敵ボスキャラ。盗賊上がりらしいが、ゼテギネア帝国の手先としてランスロットらゼノビア騎士団の生き残りの騎士達に迫害を加えたらしい。

ウォーレン《ウォーレン・ムーン》【ウィザード】
占星術士ウォーレン。61歳。『ウォーレンの城(旅立ち)』の敵ボスキャラ。ランスロットと主人公である勇者を見出して導いた人物。新ゼノビア王国成立後は魔法団団長としてトリスタン王に仕える。

エンドラ【ブラッククィーン】
女帝エンドラ。80歳。『ゼテギネア(オウガバトル)』の敵ボスキャラ。神聖ゼテギネア帝国の女帝。若くして嫁ぎ、ガレス以外にも王子が二人いたとの説もあるが、真偽のほどは定かではない。魔法の力で20歳代前半の若さを保っている。まだハイランドの女帝であった頃、ローディス教国の脅威に晒されこれを他の四王国に知らせるも協力を得られずに却ってハイランドへ他の四王国が攻め入ろうと動いた事がラシュディと手を組み、暗黒道へ踏み込むきっかけになったようだ。個人的にあのコスチュームがいかにも「女王様(意味が違うっ(爆))」してて良いと思う。

オミクロン【ネクロマンサー】
闇の予言者オミクロン。『アンタリア大地(封印)』の敵ボスキャラ。ホーライ王国の神官であったが、死霊を扱うネクロマンシーに手を出し、その地位を追われた人物。

 

 

か行

 

 

ガウェイン
聖騎士ガウェイン。ゼテギネア帝国聖騎士団の生き残りの騎士。ガレス王子による聖騎士虐殺前に民衆の手で救われて『ゼテギネア』の隠し拠点アズサヴィアに逃れている。『魔宮シャリーア』へ逃れたラシュディとガレスを追うが、力及ばず、シャリーアの東にある隠し教会で暗黒神復活の危機を伝えた後、息を引き取る。

カストル【ジェミニ】
『ジェミニ兄弟』の項参照。

カノープス《カノープス・ウォルフ》【バルタン】
風使いカノープス。46歳。『シャローム地方(離反)』のマップでチャンジガルの町に二度入って情報を得て、ペシャワールの西側の隠し教会にいるユーリアから「ヒクイドリのハネ」を手に入れた後、バハーワルプルの町を訪れれば反乱軍に加わる。
ユーリアの兄であり、この地を治めるギルバルドとは親友。外見と計算上推定される年齢が合わないと評判であったが、『有翼人の寿命は人間に比べ約三倍。外見はほぼ20代前半。(17〜20歳くらいまでは人間とほぼ同じ成長をたどるが、その後は新陳代謝が衰えないため、150歳くらいまでは20代の外見を保つ)』ということで、謎も解けたりする(笑)。腰布一丁で棍棒握った姿で反乱軍を『野蛮人』呼ばわりしないで欲しいかも。新ゼノビア王国成立後は魔獣軍団団長の地位に就く。

カペラ【ゴエティック】
黄玉のカペラ。『ポグロムの森(進撃)』のボスキャラ。森の死霊を弄び、悪魔を召喚したりしていたらしい。

ガルフ【サタン】
暗黒のガルフ。『アンタンジル(闇よりの使者)』のボスキャラ。封印の祀りが疎かになったのに乗じて、ラシュディの力を借りて復活しようとしているが、まだ完全ではない(弱い(笑))。
カオスフレーム値と勇者のアライメント値が低い場合、聖剣「ブリュンヒルド」と引き換えに仲間になるが…。ラシュディと「キャターズアイ」に関する契約を交わしたらしい。元は魔界の将軍であったが、古のオウガバトルの際に三騎士によってアンタンジルの地に封じられていた。

ガレス【ダークプリンス】
黒騎士ガレス。62歳。『アヴァロン島(黒騎士)』『天宮シャングリラ(空中都市)』の敵ボスキャラ。『魔宮シャリーア(暗黒神)』の敵ボスキャラの一人。
神聖ゼテギネア帝国女帝エンドラの第一王子。25年前のゼノビア王家殺戮の真犯人。アヴァロン島では帝国の意に従わぬロシュフォル教の大神官フォーリスを処刑している。終盤にはハイランド本国で聖騎士達を自らの手で多数処刑(惨殺?)した模様。暗黒の精神体と化した不死身の身体を持ち、幾度と無く反乱軍の行く手に現れる(素顔が気になる編者である(笑))。昔は母子揃って「お優しい方」だったようだが…。暗黒道で性格までも変わってしまったようだ。

ギゾルフィ
賢者(魔術士)ギゾルフィ。『ダルムート砂漠(暗殺者)』の隠れ拠点アリアバートに住む老人。司祭のポルトラノに貰える「クイックシルバー」を持っていれば明の秘石「ジェムオブドーン」を授けてくれる。十二使徒と「十二使徒の証」に関する情報も話してくれる。

ギルバルド《ギルバルド・オブライエン》【ビーストテイマー】
魔獣使いギルバルド。47歳。『シャローム地方(離反)』の敵ボスキャラ。カノープスの旧友。カノープスを仲間にしていれば反乱軍に加わる。しかし25年前、民衆の為に敢えて帝国支配に屈したことはずっと引け目になっていたようである。カノープスの妹、ユーリアに慕われているのだが……。エピソード7のエンディングの一種に登場が確認されている。

グラン
25年前、ラシュディに暗殺されたグラン・ゼノビア王。約80年前の五勇者の一人、剣士グラン(当時十四歳)である。後に主君ロシュフォル皇子の妹であるラプニカ王女と結婚する形で平民の出ながらもロシュフォルより王国を任されて国王の地位に就いた。自分の子供に恵まれなかった事もあって、ロシュフォルの血筋の者に王位を継がせようと考えていたようである。(高齢で息子をもうけた訳では無かったようだ。)

五勇者(五人の勇者)
80年ほど前、ゼテギネア大陸の覇権を巡る小国間の戦乱を10年で平定し、争いに加わった悪魔を魔界へ追い返した五人の若者のこと。ロシュフォル皇子剣士グラン僧侶ラビアン魔獣王ダルカス賢者ラシュディを指す。人々は彼等を救世主と呼び、勇者と崇めたという。

 

 

さ行

 

 

サラディン【ゴエティック】
妖術士サラディン。旧ドヌーブ王国では救国の英雄とされている。師ラシュディと兄弟子アルビレオに逆らった事で不興を買い、アルビレオの術で石像となっている。カオスフレームが高く、「ティンクルスター」を所持している場合はカニャーテ近くの教会の石像に、カリャオで手に入る「光のベル」を使えば術が解け、反乱軍に加わる。知力が高いのでリッチにするならウォーレンよりむしろ彼を薦めたい。

ジェミニ兄弟【ジェミニ】
ジェミニ兄弟。『アラムートの城塞(ゼテギネア帝国へ)』の敵ボスキャラ。体格の良さと怪力ぶりにオーガと人間の混血ではないかとまで噂されている。兄カストルと弟ポルックスの双子。必殺技のジェミニアタックは仲々強力なので注意が必要。会話と必殺技からか、プロレス好きな方々には受けが良いキャラである。

四天王
神聖ゼテギネア帝国の精鋭である四人の将軍。デボネアフィガロプレヴィアルバロンを指す(みんな自動車の名前が由来なのね(笑))。

ジャック
何でも屋ジャック。「トレードチケット」を運良く入手していると、呼び出せる。扱う商品は「ソードシンボル」「からだのみなもと」「スピードギア」「マグスペーパー」「うんめいのうつわ」というパラメータードーピングアイテム。いずれも高価な品々なので、軍資金が潤沢な時に呼び出す事をお勧めする。

十二使徒(神の十二使徒)
オウガバトル伝説の中で、天空の三騎士と共に戦った12人の賢者。彼等は愛と慈悲の心を魔力に変えることのできる『白き魔導師達』だった。戦いの後、神の教えを人々に伝えたことから『神の十二使徒』と呼ばれるようになった。「十二使徒の証」は、彼等がそれぞれの力を封印した十二の宝石である。

シリウス【ウェアウルフ*ライカンスロープ】
天狼のシリウス。『ジャンセニア湖(月夜の晩に)』の敵ボスキャラ。その正体は狼男で、若い娘達を噛み殺していた。アンタルヤ、ガジアンテップの町に現れては、しきりに夜に来るように言うが、構わず昼間本拠地を攻めた方が絶対に楽勝である。

スルスト【ドラグーン】
赤炎のスルスト。天空の三騎士の一人。『聖騎士(ムスペルム)』の敵ボスキャラ。反乱軍より先に天界を訪れたラシュディに強力なチャームの魔法をかけられ、帝国の言いなりになっている。「ティンクルスター」を所持し、カオスフレームが高く、勇者のアライメントが70ポイント以上あれば、戦闘後、仲間に加わる(イベントキャラは条件を満たしていても、人員数が九十五名を越えていると定員オーバーで仲間にならないので注意!)。
そうでない場合は聖剣「ザンジバル」をくれる。陽気で軽い性格で、女好きでもある。なぜか英語混じりのセリフを喋る(笑)。

セントール
邪神の名(土着的なものか、古の神々なのか、由来は謎)。この神を象った像は各地で魔除けとして用いられ、地方毎にその像の形態が異なるらしい。魔法使いボーグナインが趣味で集めているようだ。

ソドム
暗黒の吟使徒。彼が記した「ソドムのししゅう」は暗黒神ディアブロへの賛歌を記している故に、教会より禁書にされている。

ソロモン
伝説の賢人。「ソロモンズアーク」は悪魔さえも部下に出来る宝箱とされるが、ゲーム中では売却アイテムである。

 

 

た行

 

 

ダルカス
魔獣王ダルカス。約80年前の五勇者の一人。モンスターを手足の如く使ったという。『ワールド』のエンディングメッセージでオーブを通して勇者の旅立ちを見ている年老いた男は彼である。

タルト
魔女タルト。ライの海のラモトレツクの町に住む。攻略後、「ジェムオブドーン」と「オールドオーブ」を持って訪ねれば、彼女より知の秘石「けんじゃのいし」を授かり、女神フェルアーナに会う為の資格が得られる。
女神フェルアーナ、三個の秘石、オウガバトルについても話してくれる。

ディアブロ
暗黒神ディアブロ。『魔宮シャリーア(暗黒神)』でラシュディが復活に成功してしまう、このゲームのラスボスである。オウガバトル伝説の中で、多数のオウガ(悪鬼)を従えていた魔神の一人。

デネブ《デネブ・ローブ》【ウィッチ】
魔女デネブ。『デネブの庭(ガラスのカボチャ)』の敵ボスキャラ。殺さなければ「ブラックパール」をくれる。更に彼女の願いを聞き入れて「おうごんのえだ」を持って行くと、ウィッチに使えばパンプキンヘッドを補充出来るようになるアイテム、「ガラスのカボチャ」をくれる(但しカオスフレームが下がるので注意)。カオスフレームが低い場合は彼女が仲間にもなる。
帝国の庇護の下で少年を使っては人体魔法実験を繰り返してたほどの研究熱心さの持ち主で、どうやら新ゼノビア王国成立後も落ち着かず、ヴァレリア島へ資金稼ぎの行商に渡った模様。グラマーで可愛いので、男性に人気のキャラ。(女勇者へは悪態つくけど…。)

デボネア《クアス・デボネア》【ジェネラル】
デボネア将軍。『スラム・ゼノビア(はるかなる日々)』の敵ボスキャラ。22歳。帝国の四天王の一人。必殺技は物理系特殊攻撃・ソニックブレイド。セノビアで反乱軍に破れたのをきっかけに、帝国と女帝エンドラへの疑念を抱くようになる。将来を誓い合った恋人である元法王ノルンを仲間に加えていれば、裏切り者として捕らえられている『天宮シャングリラ(空中都市)』のマップで仲間に加えることができる。仲間にしない場合は「ソニックブレード」をくれる。『ガルビア半島(雪原)』のフィガロ将軍とは親友同士らしいし、ガレスを恨んでないと口走ったり、しまいには将来を誓い合った恋人を置いて行ってしまうあたり、ホモくさいとか二重人格と言われてしまう宿命にある美形キャラである。(実は『ハハハ…』と笑わないで欲しかったと涙する編者である。)

天空の三騎士/天界の三騎士
聖なる父に永遠の命を授かり、天空の三つの島に住む三人の騎士。赤炎のスルスト氷のフェンリル竜牙のフォーゲルの三人を指す。オウガバトル伝説の中では悪魔に追い詰められた人間を救おうと天より十二人の賢者を従えてカストラート海に降り立ち、戦ったという。

トード
悪徳商人トード。カオスフレームが低い場合は何度かこの商人に絡むイベントがある(『ポグロムの森』のセルジッペで会っていると『マラノの都』のサンベルナールで「ソドムのししゅう」が手に入る。『アラムートの城塞』のラセイバで会うと「きんのゴブレット」入手依頼イベントがある)。カオスフレームが高い場合でも『滅びの都シグルド』のカリシンピに現れて、「りゅうぎょくせき」に関するイベントがあるので、その風貌を拝むことは出来る。

トリスタン《フィクス・トリシュトラム・ゼノビア》【ジェネラル】
トリスタン皇子。25歳。五勇者の一人にしてゼノビア王国建国者のロシュフォルの孫にあたる。祖父ロシュフォルがゼノビア王国建国後間もなく病死し、実父も若くして死亡している模様。グラン王は実父ではないとも言われる。母フローランは25年前の亡国の際に死亡しておらず、シュラマナ要塞で囚われの身となっていた。第二王子である(兄は殺されたジャン)。
赤子であった彼は乳母バーニャの手によって王宮での虐殺を逃れる。18歳までをアヴァロン島で過ごす。その後は大陸を放浪し、旧四王国(ハイランドに滅ぼされたゼノビア、オファイス、ドヌーブ、ホーライの各王国)の生き残りと共にレジスタンスを続ける。性格は直情径行。正当な世継ぎとして身分が他の者と異なることに幼いときから悩んでいた。身分制度をなくしたいと望んでいたのはトリスタン自身だったのである。反面、民衆の本質として支配されたがっていることも認識していた。そんな彼が身分をあっさりと捨てることのできた(ずいぶんと子供の考え方だとも思ったが)聖騎士ラウニィーに惹かれたのも当然の成り行きだったのである。
新生ゼノビア王国再興後、王としての資質を存分に開花させ、その後300年以上続く王国の始祖として長く世に語り継がれることになる。エピソード7では「聖王」と呼ばれていることが彼の評価の高さを物語る。
……でも編者は仲間にする時のおぼっちゃまぶりと、トンビに油揚げなエンディング数種から、エピソード5では好きになれない(爆)。実は苦労してるキャラのわりには嫌ってるプレイヤーが多かった気がする。カオスフレームが高いか「えいこうのかぎ」を持っていれば、勇者のいるユニットをマラノの都のベルチェリに赴かせると仲間になる。

 

 

な行

 

 

ノルン【プリースト】
法王ノルン。『ディアスポラ(罪)』の敵ボスキャラ。帝国の法王の地位にあったが、帝国の支配のあり方に反発してその地位を剥奪された。だが、恋人であるデボネア将軍が反乱軍に殺されたとの知らせに、自らディアスポラの監獄長として反乱軍と対決しようとする。カオスフレームが高い場合、戦闘後に仲間に出来る。
彼女のセリフでデボネア将軍のファースト・ネームが判る(笑)(彼女が連呼する『クアス』とは誰の事か咄嗟に判らなかった人も多かったようだ…)。

 

 

は行

 

 

パーシバル
グラン王の命を受けて、「聖杯」を携えて姿を消した騎士。カオスフレームが高ければ、『ライの海(聖杯)』のマップクリア後、クリューヌに現れ、反乱軍に聖杯を授けてくれる。

バーニャ
乳母バーニャ。トリスタンの乳母である。『スラム・ゼノビア』の隠し都市、カルロバツにいる。『マラノの都』攻略前に訪ねれば、「えいこうのかぎ」をくれる。トリスタンを仲間にしてから訪ねれると、「りんりのしょ」をくれる。25年前のゼノビア王家惨殺の中で、まだ赤子だったトリスタンの命を救った功労者だが、勇者への口の利き方がムカつくキャラの筆頭かも知れない。

バティスタ
『シャロームの辺境』のバルナに住む魔法使い。「アンデッドロウ」と引き換えに「ししゃのゆびわ」をくれる。暗黒道なアイテムを欲しがるあたり、編者は何だか危ないジジイだと思うのだが……(笑)。

ババロア
『シャローム地方』の隠し都市、アナトリアに住む自称『偉大な』魔女。80年前の五人の勇者とゼテギネア大陸の話を聞かせてくれる。「エッチな話し」によると、何と172歳でも男の相手が出来る(爆笑)。

バルカス
天才と謳われた彫刻師。遺作のサラディンの石像や「ぞうげのきふじん」は反乱軍の眼にも触れる機会がある。

ヒカシュー【ハイランダー】
ヒカシュー大将軍。『上都ザナドュ(終わりの始まり)』の敵ボスキャラ。ラウニィーの父親である。ハイランド王家に最も近いウィンザルフ家の名誉と帝国への忠誠の為に敢えて反乱軍の前に立ちはだかる。

フィガロ【ジェネラル】
フィガロ将軍。『ガルビア半島(雪原)』の敵ボスキャラ。帝国の四天王の一人。必殺技は暗黒系特殊攻撃・ダウンクロウズ。デボネア将軍とは友人同士らしい。迂回して先にデボネア将軍を仲間にして彼と対決させる時の会話はシーンは感激モノである(爆)(この場合、戦闘後にフィガロの愛剣「デュランダル」が入手出来ます)。

フィラーハ
次作、「タクティクスオウガ」の紹介で明らかされた、『聖なる父』「大いなる父」であり、太陽神の名。

フェルアーナ
正義と慈愛を司る女神。「けんじゃのいし」「ジェムオブドーン」「オールドオーブ」の三つの秘石を揃えて天宮ジャングリラの神殿を訪れると、姿を現して十二使徒の証を集める為の「ヤルのタブレット」を授けてくれる。次作、「タクティクスオウガ」で登場する風の神・ハーネラは、フェルアーナと知の神ホルプの間に生まれた女神とされる。

フェンリル【ドラグーン】
氷のフェンリル。天空の三騎士の一人。女性である。『オルガナ(哀騎士)』の敵ボスキャラ。古のオウガバトルの後、人間に失望した聖なる父は天界に住む者と地上の人間との交流を禁じたが、元はやはり生身の人間であった彼女は、人間を信じ、聖なる父の意に背いて、天界への道(カオスゲート)を開く鍵でもある聖剣ブリュンヒルドを地上にもたらした。だが聖なる父にその罪を問われて聖剣を持った者が現れる迄、オルガナで罪人の境遇に置かれる運命にある。
ラシュディの魔法で他の天空の騎士達と同様に帝国の手先として反乱軍を敵と見做して戦いを挑んで来る。「ティンクルスター」を持ち、カオスフレームが高く、勇者のアライメント値が七十以上あれば、戦闘後、仲間に加わる。自称『暗い女』だそうだが…。

フォーゲル【ドラグーン】
竜牙のフォーゲル。天空の三騎士の一人。『滅びの都シグルド(竜騎士)』の敵ボスキャラ。甞て地上で最も強い騎士であった彼は、己の力をたのんで伝説のディバインドラゴンを倒そうとシグルドを訪れた。三日に渡る戦いの後、彼はドラゴンを倒したのだが、ドラゴンの呪いを受けて人間の姿を失い、シグルドの地も大地震で引き裂かれて今の姿になった。だが自分の奢りを深く恥じたその態度によって天空の騎士に迎えられた。
フェンリルスルスト同様、ラシュディのチャームの魔法に操られて反乱軍に戦いを挑んで来る。他の二人と同じ条件で仲間になる。仲間に出来なかった場合は「ゼピュロス」をくれる。彼の受けた呪いが解けて人間の姿に戻れるのはいつであろうか……。

フォーリス
アイーシャの母でアヴァロン島の大神官。帝国のロシュフォル教会支配を拒み、ガレス王子に殺される。

プレヴィア【ジェネラル】
プレヴィア将軍。『シュラマナ要塞(決別)』の敵ボスキャラ。四天王の一人。剣の必殺技は持っていないが、メテオストライクの魔法を使う。戦いの前の言いぐさがムカつく(爆)。

フローラン
王妃フローラン。トリスタン皇子の母である。年前のゼノビア王家惨殺事件の中で死亡していたと思われていたが、実はシュラマナ要塞で囚われの身となっていた。彼女が持つ慈愛と正義の証である「せいなるうでわ」は聖剣ブリュンヒルド、聖杯と共に三神器の一つである。トリスタンを仲間にしていれば手に入る。

プロキオン【ニンジャマスター】
暗殺者プロキオン。『ダルムート砂漠(暗殺者)』の敵ボスキャラ。ホーライ王国を影で支えて来たニンジャの頭であったが、ラシュディに唆されて自らが歴史の表に立つ事を夢見てしまい、主君と祖国に反逆してしまったらしい。どう見ても、手にしている面は般若のように見えるのだが。

ボーグナイン
『ディアスポラ』のアングレームの町に住む、自称『偉大な』魔法使い。「セントールの像」のコレクターらしいので、これを入手したら彼の元を訪問すると良い。交換してくれるアイテムは、10000Goth.か「ドラゴストーン」か「ししゃのつえ」。

ポーシャ
『ディアスポラ』のソミュールに住む少女。『ワールド』のエンディングを目指すなら、マップクリア前に彼女の母親の病気を治すアイテム「きんのはちのす」を彼女に渡しておかねばならない。(入手経路は購入でも、隠し教会からの発見でも可。)「十二使徒の証」を集める際、『オルガナ』の隠し教会で「おかしのいえ」を手に入れたら、彼女を訪ねること。病気の母親に加えて、父親を亡くす境遇にある少女だが、屈託無く明るい。女勇者なら『おねえさん』で済むが、男勇者だと将来の約束を迫られる(笑)。

ポルキュス【ニクシー】
人魚ポルキュス。『カストラート海(伝説)』の敵ボスキャラ。『人魚の肉を食べると不老不死を得られる』という迷信ゆえに、人間に迫害を受けていた人魚達の長。女帝エンドラが彼女達の積年の恨みに付け込んで、カストラート海の人魚による統治支配を認めた事が新たな争乱を招いていた。反乱軍への誤解を解いてくれないのが悲しい。

ポルックス【ジェミニ】『ジェミニ兄弟』の項参照。

ポルトラノ
賢者(司祭)ポルトラノ。『ポグロムの森』の隠し都市セルジッペに住む。カオスフレームが高ければ、「クイックシルバー」を魔術士ギゾルフィ宛てに預かる。ギゾルフィより「ジェムオブドーン」を貰ってから訪ねると、真の秘石「オールドオーブ」をくれる。

 

 

ま行

 

 

マンゴー
自称『大陸一美人と噂される』魔女。『カストラート海』の隠し都市ビパオアに住む。他の姉妹達(タルトババロアか?)と共に天空の島へ行ったことがあるらしい。オウガバトル伝説と天空の島について話してくれる。好きなものは若い男らしい(笑)。

ミザール【セラフィム】
堕天使ミザール。『永久凍土(白夜)』の敵ボスキャラ。
元は聖なる父に仕える天使長であったが、天界の掟を破って聖職者ではないラシュディと契約を結び、更にラシュディを愛してしまったが為に、永久に封印されるべき第十三番目の裏切りの使徒の石「キャターズアイ」(魔界との契約に使われ、『破壊』を司り、他の十二個の宝石とは比べ物にならない力と猫の目のような輝きを持つという宝石)を携えて、地上のラシュディの元へと去ってしまった。しかしラシュディは「キャターズアイ」を手に入れたいがために彼女に接近したのであった。ラシュディの真意を知っても尚、彼を凍て付いたバルハラの城で待ち続ける彼女の一途さが哀れである(だのにだのに、ラシュディの顔って…(爆)、趣味を疑ってしまうぞ〜(涙)。)。妹ユーシスを対決に引き会わせた時の会話が悲しい。

ミュルミ
大海賊ミュルミ。昔、ライの海を荒らし回り、各地に財宝を隠したという。隠した財宝の数だけ「ミュルミのちず」があるとされる。

 

 

や行

 

 

ユーシス【スローンズ】
天使長ユーシス。カオスフレームが高い場合、『アンタリア大地(封印)』のマップクリア前に隠し教会を解放すれば仲間になる。
「キャターズアイ」を盗み、地上へ去った姉のミザールを天界へ連れ戻そうと追って来たのだが、ラシュディの罠にはまり、捕われてしまっていた。死に場所を探していた姉を救えなかったという悲しみを乗り越えて、慈愛の心で神の教えを広め、後に神々の一人に迎えられる。

ユーリア《ユーリア・ウォルフ》
カノープスの妹。ギルバルドとは恋人同士であったらしく、甞ては親友同士であった兄カノープスとギルバルドが帝国支配をきっかけに断絶している事に心を痛めていた。彼女から「ヒクイドリのはね」を手に入れれば、カノープスは仲間になる。
カノープスが仲間になっていれば、『天宮シャングリラ』のモンテローザの町にも現れて「からだのみなもと」をくれる(兄思いのええ娘やのぉ〜と、感激してしまった編者である)。後にその美声で世界にあまねく名を知られる歌い手となる。

 

 

ら行

 

 

ライアン【ビーストテイマー】
獣王ライアン。『スラム・ゼノビア』のアンベルグの町に住む。このゲームでは珍しく金で仲間になるイベントキャラ(マップクリア前なら20000Goth.、クリア後なら5000Goth.)。序盤、資金に余裕が無い時に仲間にしてしまうわりに、使わないイベントキャラかも(笑)。

ラウニィー《ラウニィー・オースティン・ウィンザルフ》【フレイア】
聖騎士ラウニィー。19歳。カオスフレームが高い場合、『カストロ峡谷(雷雲)』のマップクリア前に隠し教会を解放すれば仲間になる。
ハイランドの名家、ウィンザルフ家の一人娘にして、帝国初の女性聖騎士である。アプローズ男爵との結婚を決められたことと、ハイランドでの暗黒道の蔓延に危機感を抱いて、帝国から逃亡していた。『天宮シャングリラ』で黒騎士ガレスに向かって啖呵切るあたり、美人でお嬢様育ちのわりに結構キツい性格かも(笑)。トリスタンの嫁になるようだが、尻に敷きそう…。幸せが長くない、というエンディングメッセージがとても気になる。

ラシュディ【ワイズマン】
魔導師ラシュディ。?歳。『魔宮シャリーア(暗黒神)』の敵ボスキャラの一人。(黒騎士ガレスに次いで対決する。)転生の秘法は当然会得してるような気がする。氷のフェンリルの心配通りなら、今の身体も名前もみな本物ではないのかも(それに「キャターズアイ」もラシュディから取り返せないのが気になる)。
甞ては大陸一の賢者と言われ、約80年前の五勇者の一人でもあった彼が何故、今回の戦乱を引き起こすような真似をしたのか……。魔界の王になるつもりだったのか、単に暗黒道の果てを見究めたかっただけなのか、謎だらけである。外見がラテンなオヤジ(猿顔なのはまさか名前の由来が『悪魔の詩』のサルマン・ラシュディ氏だからではないとは思うが。)なのが意外過ぎだったなぁ。

ラビアン
アヴァロン島の僧侶ラビアン。約80年前の五勇者の一人。『ワールド』のエンディングメッセージでオーブを通して勇者の旅立ちを見ている年老いた女は彼女である。

ランスロット《ランスロット・ハミルトン》【ナイト】
ランスロット・ハミルトン。38歳。元ゼノビア王国騎士団の最後のナイト。亡きグラン王に絶対的な忠誠を誓っているが、彼は正式なナイトではない。
ゼノビア王家滅亡後、ウォーレンの手によって(占い)導きだされた人物。教育・訓練はすべてウォーレンが手掛けた。かつて王国騎士団のナイトのひとりだった父親(幼いころに父親と共にグラン王との謁見を許されたことがある)が帝国との戦いの中で殺されたことから、父の後を継ぎ、王家を守る(再興する)ことが彼の生き甲斐となったようだ。
妻となった女性の素性は不明だが彼女は帝国との戦いの前の放浪時代に病死していることがエピソード7で明らかになった。新生ゼノビア王国再興後、聖王トリスタンは、彼を聖騎士団長に任命し側近の一人に迎えた。

ランドルス【バニティ】
ランドルス枢機卿。『ライの海(最後の楽園)』の敵ボスキャラ。小心者で、金の亡者である。己の蓄財の為に民を苦しめている。枢機卿の地位も金で買ったらしい。

ルバロン【ジェネラル】
ルバロン将軍。『クリューヌ神殿(聖杯)』の敵ボスキャラ。四天王最強の将軍である。必殺技は雷系特殊攻撃・イクスティンク。女帝エンドラの命を受けて、クリューヌ神殿へ反乱軍同様、「聖杯」を入手しようと赴いていた。
反乱軍と堂々と渡り合う態度には好感が持てる。色黒であるが、モデルになったのは日本人俳優との説がある。彼を倒せばその愛剣「ビゼンオサフネ」が手に入る。

レクサール
伝説の炎の騎士。「ぎんしのマント」は彼が流行させたという。「ファイアクレスト」は彼の印(『ドラゴンズヘヴン』のマップでは勇者の名前はデフォルトでレクサールとなる)。

ロシュフォル
シャロームの皇子ロシュフォル。約80年前の五勇者の一人。当時のゼテギネア大陸は小国が乱立し、相争い続ける情勢にあった。小国シャロームの皇子であった彼は、他の四人の勇者と共に各地を平定した後、旧ゼノビア王国の建国者となる。
自分の血筋が夭折の家系である事を憂い、後に自分に仕えていた剣士グランに妹のラプニカ王女を娶らせて王国を任せる。トリスタン皇子の祖父。ロシュフォル教の創始者でもある。


編者あとがき

新作の『タクティクスオウガ』が評判な今日この頃だというこの時期に、前作のこんな冊子を今頃出してしまいました。オウガバトルは我が魂のゲーム、今からもう続編が楽しみです。

編者:河合紀智

奥付

伝説のオウガバトル人名辞典

編纂・発行皇家騎士団&古代地誌研究会

発行日:1995年12月30日(光竜の月24日)


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